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第七十七話 ページ34

「これから事情聴取を行いますので店内から出ないでください」



警察が到着し、それぞれ事情聴取が行われていた。

来店していた客は私達だけだったのでそう長くはならなそうだ。




…手の震えが止まらない。

怖い。

被害者の顔が頭にこびり付いて離れない。

零は探偵として警察と一緒に現場検証に参加しているから

一人でソファに座っている。

ああ、吐きそう。





「ちょっ、大丈夫ですか!?顔色が悪いですよ!?」



高木、刑事。



「す、みません…吐き気が酷くて…」


「あ…そうですよね…。少し待っていてください」



高木刑事はそう言うと店を出て、5分後

コンビニの袋とタオルを持ってきた。



「これ、そこのコンビニで買ってきた水です。戻しそうになったらこの袋に戻してください。あと、枕代わりにタオルを。水飲んで少し休んでください」


「でも…悪いです…」


「…いいんですよ、受け取ってください。男の僕じゃあれなんで女性の警察官を連れてきますね」


「い、いえ!そこまでして頂かなくても…」


「お気になさらず」



高木刑事はどこまでも優しいんだな。

人気な理由がわかる。


高木刑事のおかげで少し気分が落ち着いた。



「…ありがとうございます」


「いえいえ、呼んでくるので待っていてくださいね」



迷惑を、かけてしまった。

罪悪感でいっぱいになる。

この世界に来て、迷惑しかかけてない。

ダメだな、私は



「大丈夫ですか?私は佐藤美和子です。具合が悪いと聞いてきました」


「すみません…迷惑かけて…」


「そんな事言わないでください。迷惑なんかじゃないです。今回の事件はあなたも被害者なんですから」



佐藤刑事は私の隣に座り、優しく背中をさすってくれた。

ああ、優しい人ばかり。

こんな優しい人も、数々の事件に巻き込まれる。

辛い、苦しい思いだってたくさんしたはずだ。

それなのに、彼女たちは前を向いている。

なんて凛々しいんだろう。

なんて、素敵なんだろう。



「佐藤、さん。佐藤さん達はとても、とても素敵ですね」


「え…」


「あっ、突然ごめんなさい。皆さん、優しくしてくれて…素敵な人ばかりだなって…」


「…ふふ、ありがとうございます。そう言って貰えて、警察官になった甲斐があったわ」



綺麗な笑顔。

この仕事に誇りを持っているんだな。

すごく、伝わってくる。

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yu-kun(プロフ) - まだ見ていただいてる方へ。アカウント変えて続き書いてます。よろしくればプロフからどうぞ。 (2023年4月5日 4時) (レス) id: 7bcd0f2da7 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 「続き」じゃなくて「終わり」になってるから続くのか心配です....見たいです。作成さんも都合があると思うのでそこは首を長くして待っておきます!更新をが楽しみです (2022年6月24日 11時) (レス) @page46 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 続きがとても気になります!更新楽しみに待ってます! (2021年5月2日 18時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 感情がリアルで凄くドキドキします!続き楽しみです! (2020年6月17日 9時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
名無し - わー!続きが気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 5時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年10月6日 16時

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