(物理的に)小さかった降谷さんがいる世界へと行きました。【名探偵コナン】II

第六十八話 ページ25

風呂を終え、寝巻きに着替えタオルと一緒に置いておいたネックレスを手に取り脱衣場から出る。

無くさないようにテレビが置いてある棚に置く。

私もそろそろお腹が空いてきたし、ご飯を食べようか。

冷蔵庫から煮っころがしと佃煮が入ったタッパーを取り出し電子レンジに入れる。

レンチンするまで簡単にお味噌汁を作る。

豆腐とワカメの気分だったから冷蔵庫から豆腐と棚から水で戻すワカメを拝借して作った。

レンチンも終わったので、タッパーから出してお皿に盛り付けて

ご飯を盛り、お味噌汁を注いで完成だ。



「いただきます」



合掌をし、口にお味噌汁を運ぶ。

次に里芋の煮っころがしを食べる。



「…これ、ばあちゃんと同じ味だ」



たまたまなのか、次に海苔の佃煮を食べる。



「……なん、で」



同じだ。

ばあちゃんと、同じ味。



「……ばあちゃん、元気かなぁ」



思わず涙が零れそうになるのを我慢する。

忙しくて、しばらくばあちゃんに会っていない。

…会いたい、なんて。



「零…」



寂しさが込み上げてくる。

零と出会う前、私はこんな我儘じゃなかったのに。

不思議だなぁ、本当に愛しい相手を見つけると

こうも強情になってしまうのか。



「会いたいなぁ、零」

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