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第五十八話 零side ページ15

ネックレスを買い終えた後、Aの服やらを買って車に戻った。



「いっぱい買ってもらっちゃったな…」


「気にするな。僕がしたくてした事だし。…なぁ、A。今から行きたいところがあるんだけどいいかな?」


「行きたいところ…?もちろんいいが…」


「ありがとう、少し遠いけど大丈夫か?」


「うん。零の行きたいとこってどこなんだ?」



着いてからのお楽しみだ、なんて告げればAはそうかと笑う。



「Aも、気に入ると思うよ」



もうすぐ、日が暮れる。

Aと出会ってからずっと夢だった事が一つある。

叶わないんだろうと諦めていたから

この夢が実現する日が来るなんて思ってもいなかった。



「途中でコンビニに寄ろう。飲み物と、少し食べ物でも買って」


「そうだな」



この何気ない会話が愛おしい。

A、君の声をたくさん聞きたい。

君の笑顔を見ていたい。

……なあ。

なぁ、神様。

どうか、どうか存在するのならば

僕から大切な、愛おしい人を

これ以上奪わないで。

初めて、だったんだ。

もう会えないと思っていた人にまた会えて

こうして隣に並べて

抱きしめられて

キスをして

愛し合って

「零」、と

僕の名前を愛おしそうに呼ぶAを

奪わないで。



「…コンビニ着いたけど、何がいい?」


「なんでもいいよ、零に任せる」


「わかった、すぐ戻る」



コンビニに入り珈琲と菓子パンを買う。

コンビニを出る時、無料の手拭きを手に取り車に戻った。



「さっきハムサンド食べたばっかなのにごめん、菓子パン買ってきちゃった」


「あはは、いいんだよ。ありがとう」



Aに手拭きと一緒に珈琲と菓子パンを渡す。



「目的地まではもうすぐだからゆっくり食べてていいよ」


「うん、ありがとう」



Aが食べている間、僕は目的地まで車を走らせた。

第五十九話 零side→←第五十七話 透side



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yu-kun(プロフ) - まだ見ていただいてる方へ。アカウント変えて続き書いてます。よろしくればプロフからどうぞ。 (2023年4月5日 4時) (レス) id: 7bcd0f2da7 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 「続き」じゃなくて「終わり」になってるから続くのか心配です....見たいです。作成さんも都合があると思うのでそこは首を長くして待っておきます!更新をが楽しみです (2022年6月24日 11時) (レス) @page46 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 続きがとても気になります!更新楽しみに待ってます! (2021年5月2日 18時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 感情がリアルで凄くドキドキします!続き楽しみです! (2020年6月17日 9時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
名無し - わー!続きが気になります!更新楽しみにしてます(^^) (2020年3月18日 5時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年10月6日 16時

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