俺のクソ兄貴【黄金の風】【男主】

じゅうさん ページ16

あれ…なんか騒がしいな……また兄貴が騒いでんのかぁ…？
『あにきうるさい…ちょっとだまってろ……』
｢｢｢｢！！｣｣｣｣
まだ眠くて、目を閉じたまま不機嫌にそう言った
あれ…なんか寒い…？布団どこいった…
仕方ない、少し起きるか…
そう思って、俺はゆっくり目を開いた
『…ん……？』
？｢これは…！ディ・モールト ベネ！！｣
『は？』
瞬間、アイマスクをつけた男が目に入る
どうやら俺はこの男の膝の上で寝ていたようだ…
…ん？え?!どこだここ!?
バッと起き上がり、急いで周りを見渡す
しかし、視界に入るのは見知らぬ人物ばかりだった
えーっと…こういう時はどうすればいいんだぁ…？
…よし！とりあえず！

逃げよう！！！

俺はソファから素早く降り、出口と思われる場所に全力疾走した
目の前まで来て、すぐにドアノブを捻る
？｢そんな急がないで、もっとゆっくりしていきなよ〜！｣
誰かに手首を掴まれたかと思えば、振り返った先にはさっきのアイマスクをつけた男がいた
『なっ…は、離しっ』
？｢なぁに、もしかして玄関で話すのが好き？｣
『そうじゃあなくて』
？｢じゃあいいね！ほら、早く戻ろう！｣
『はっ!?ひ、人の話を聞けぇぇぇえええ！！』


メローネ｢いやー、それにしてもリーダーが"女の子"連れてくるなんてな！あ、俺はメローネ！君は？｣
え、女の子…？
早速放たれたメローネさんの爆弾発言に驚く
『…あの、俺男…です…』
｢｢｢えっ｣｣｣
ま、まさかまた女の子だと思われてた…!?
？｢じょ、冗談キツイぜお嬢ちゃん…｣
坊主の男が苦笑いしながら言った
『本当のことです！俺は女の子じゃあない！！』
少し声を大きくして俺はそう答えた
女の子扱いは嫌なんだ…！
？｢…お前、名前はなんだ？｣
特徴的な目をした男がそう聞いてきた
…多分、年上だよな…？
『…A・ギルガです。』
男の威圧感に少し怯みながら答えた
『…あの、なんで俺ここにいるんですか？』
リゾット｢俺が連れてきた。…俺はリゾット・ネェロだ。呼びやすいように呼べ｣
へぇ、リゾットさんか…覚えておこう。
いや、それよりも重要なのは…
『連れてきた、って…どういうことですか？説明してください！』
リゾット｢…お前、パッショーネの構成員だろう。｣
『！』
な、なんで知ってるんだ…!?
ホルマジオ｢ギャングなのに本名名乗っちまったのか！あ、俺はホルマジオな！｣

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