ノスタルジア 3 (ページ33)

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答え合わせ③ ページ33

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緊張するなぁ‥‥

ダテさんに会うのは、あの夜の公園以来

あの日、諦めなくちゃいけない想いを、ダテさんは受け入れてくれた

僕の望む形にはならなかったけど、それでもダテさんの優しさに救われた

だからせめて、ダテさんを悲しませないように、迷惑にならないように‥‥

ru「こんにちは、ダテさん」

店内の奥へと入っていくと、ダテさんはいつもの様に窓際の席であのメガネをかけながらパソコン作業を行っていた

僕が声をかければ驚いた表情で顔を上げた

dt「ラウ‥‥」

ru「テスト終わったよ」

いつものダテさんで安心した

dt「98点！？凄いじゃないか！！」

今日学校で返却された答案用紙をダテさんに見せた

僕の座るカウンター席のテーブルにはキラキラ光る黄金色のジュレがかかったパンナコッタが置かれた

ru「この1問が合ってたら満点だったんだけどね」

dt「いや、凄いよ。俺は恥ずかしい話、こんな点数人生で1度もとったことないから」

ru「ダテさん勉強苦手だったの？」

dt「まぁね、いつも赤点ギリギリ。スポーツや実技テストとかは得意だったよ」

ふにゃりと笑ういつものダテさんに釣られて僕も笑が零れた

ru「めめとおんなじ！
めめもコレ見て、目黒家じゃ額縁に入れて飾るレベルだって言ってた！」

そう言えばダテさんは声を出して笑いだした

この感じ、懐かしい

ちょっと前の事なのに、随分昔に感じる

ru「今日は手伝っちゃダメですか？」

dt「だーめ！帰ってゆっくりしなさい。
で、明日からまたよろしく」

ダテさんは1度決めた事は何がなんでも貫く人だ

そういうとこ凄く格好いいし憧れる

僕には難しいかもしれないけど、いつかダテさんみたいな大人になりたいなって思うんだ

ru「はぁーい」

間延びした返事をするとダテさんがまた目尻を下げて笑った

好きです‥‥

貴方が大好きです

警戒心ゼロの無防備な彼の笑顔を見てると

今すぐ抱きしめてしまいたくなる衝動に駆られて

拳を強く握り締めた‥‥

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