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なんとなくなんだけど、舘さんの店に行く口実が欲しいのかなって、そう感じた
mm「会いに行ってみるか?俺も付いてってやるよ」
ラウールは少し考えて、小さく頷いた
まだ、ラウールの中で煮え切らない何かがあるんだと思う
この様子だと舘さんが関係してるような気もするけど、そこまで首を突っ込むのも野暮ってもんだろ
それに、そんな事しなくたってきっと時が来たらラウールの方から話してくれるだろうし
俺はその時を待つことにしようと思った
放課後、歩き慣れた通学路をラウールと2人無言で歩いた
駅まではあと5分ぐらいか‥‥
こんなにも話さないで歩いた事無かったな
数十分の道のりがやけに長く感じた
ru「めめ‥‥」
相変わらず表情が乏しいラウールがやっと口を開いた
mm「何?どうした?」
やっと喋ってくれた嬉しさに食い気味で返事をしてしまった俺
ru「驚かないで聞いて欲しいんだけど‥‥」
mm「お、おう!」
そういう前置きをするって事はそれなりにすげぇ内容だったりするのがセオリーなんだよな
だから俺はどんな内容でも受け止められるよう覚悟して次の言葉を待った
ru「僕、ダテさんの事が好きなんだよね‥‥」
mm「えっ!?」
ru「で、この前勢いで告白した」
mm「えぇっ!?」
ru「キスもした‥‥」
mm「ぅええっ!!?」
ちょっ、待って待って!
三段オチとか俺聞いてないぞ!
つか恋愛の『れ』の字も知らないんじゃないかってぐらいコミュ障なラウールが勢いでとは言え、なんつーハイレベルな事しちゃってんの!?
えっ、待って‥‥
それってつまり2人は‥‥
じゃあ、しょっぴーは?
しょっぴーは知ってんの?
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作者名:shiro | 作成日時:2022年4月29日 18時