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退院準備 【百side】 ページ5

他も見て比較的お財布に優しい値段の商品を買った。
可愛く包装してもらっていると店員さんに「彼女さんにですか〜?」と聞かれて「ちちち違います!妹ですっ!!」と真っ赤になって言ったけど店員さんはニコニコしたまま。

「ブフッ……」

ユキはずっと爆笑してた。





―――――
【Aside】

「はいAちゃん!これと、これと…あとこれも!!」

『か、買い過ぎだよ…。』

退院前日。
先生から許可をもらって、矢島さんと外に買い物。
私はカゴ係。
重くなってきたからカートを探してきてガラガラと音を立てながら押して行く。

私が何も私物を持ってないから矢島さんが服や必要な日用品を買ってくれている。
申し訳ないからと断ったけど、「私からの退院祝いだから!プライベートの私個人からのね!何も問題は無いもん!それに明日何着て退院するの?服持ってないでしょ?」と言われるとしぶしぶ頷くしかなかった。

とはいえ、誰かと買い物なんて来たことなかったからワクワクしている。
周りからは仲のいい親子か姉妹かに見られてるのかな…?
誰にもジロジロ見られないのは新鮮で、気持ちがラクだった。

いろんなお店を回り買い物を進める。
下着と服を何着か、寝間着に上着、靴と靴下と髪留め、歯ブラシやコップ、箸などの日用品も。

矢島さんはお店をうろうろしながら「これがいいかな〜?いやこれも似合うし…」と真剣に商品を選んでいる。

何着も試着させられて結構疲れた…。
そんなに服買わないのになぜか着せたがる。……キャラクターパジャマとか。

「…はぁ…Aちゃんを子どもに欲しい……。」

『ん?なんて?』

「なんでもないよぉ〜?」

かなり長い時間かかって買い物を終わらせた。
矢島さんは大きな袋を抱えて満足げに微笑んでいる。

疲れたけど、楽しかったな。

「またショッピングしようね!」

『…うん!』

ニカッと笑う矢島さんに笑い返す。
病院に帰ってからは退院の準備で忙しかった。

『…矢島さん、これは……?』

「ん?…あぁ、ペンギンパジャマだよ?」

『…ぺ…?』

サイズ的に私用。
…え、私の?

「Aちゃんに似合うと思って!」

てへ、って笑ってるけど、絶対着せたいだけだよね?
ペンギン好きだったもんね?

『着ないよ?』

「一回だけ…!一回だけでいいから!」

と頼む矢島さん。
半ば強引に着せられる。

「かわいい〜!!!」

一緒に帰ろう→←退院準備 【百side】



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作品ジャンル:アニメ
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欅夏希 - とっても面白いです!感情の変化や状況などが分かりやすく、読みやすいなぁと個人的には思っています!お話を作るのは簡単ではないかもしれませんが、続きを読めるのを楽しみに待たせて頂きます。無理なさらず、頑張って下さい。 (2020年3月27日 22時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
柚木夏紗 - 面白いっ!!!!更新待ってます!!! (2020年3月18日 7時) (レス) id: 73f9f96d98 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして いつも更新を楽しみにしています。 これからも頑張ってください^_^ (2020年3月14日 12時) (レス) id: d507af1541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テル | 作成日時:2020年3月3日 13時

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