【短編集】賑やかな彼らと。2

ハニトラ我慢選手権8 ページ8

としみつside



ぽすっ

と「………え、」

「いやぁとしくん、1時間しかないからねぇ」

と「ちか、おまっ、近くね？！」

「うっさい！」

と「えぇ、」



開始早々、まだ1分もしてないのに俺はソファでAの下。

りょうとの差、ってか、てつやでも10分くらいほのぼのタイムあったのに俺は？




「ふふっ、あー、」


ﾂﾂｰ…


「…いい筋肉してますねぇ」

と「その触り方、やめ、」

「…としくんはここ、？」

と「…っあ？！」



Aが俺の上にゼロ距離で乗ってるから、そのやわらかい胸が当たって、そんで首元が緩いTシャツのせいか、いろいろ見えちゃって。それが余計に俺を興奮させる。


それに加えて、Aの細い指が、俺の腹筋をそーっと触ったり、触らなかったり。
それがすんげぇもどかしくて、小さく声が漏れてしまう。


動画撮ってたんだったって気づいたら一気に顔が熱くなって、思わず顔を手で覆ってしまった。


「ふふ、気持ちいのとしくん、やばいねぇ」

と「ば、っか、うっせぇ、」

「ちゅーとかしてみたくなった？」



このAのにやって笑う顔、多分近くで見んと分からんかもだけど、とにかくやばい。俺は男で、Aより力もあって、今すぐにでもひっくり返せるのに、「あ、食われる」とか思う。こいつには逆らえんって思っちゃう。



初っ端から飛ばすAを前に、頭の中は真っ白だった。

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