【短編集】賑やかな彼らと。2

君がいなきゃ 2 ページ34

て「…んー？タオルどこ？」

顔を洗ってスッキリしようと思っても、タオルの場所が分からない。


て「…絶対これ食べたら怒る」

冷蔵庫の中も何を使っていいか分からない。


て「……はぁ、」


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虫眼鏡side

虫「…あ、Aおはよ」

「…ん、おはよ、」

虫「ご飯もうできるよ」

「…あ」


午前7時。Aが起きてきて、朝ごはんを見るなり、心配そうな顔をした。


虫「どした？」

「…あ、いや、ありがと」


あぁなるほど。てつやの朝ごはんの心配してんのか、なんだかんだ言って、ちゃんと好き合ってるからなぁ、


虫彼女「…ねね、そろそろじゃない？」ｺｿｯ


朝ごはんの支度をしていたら、彼女が台所に来てこそっと言った。


虫「うん、僕も思ってた」


なにがって？そりゃぁ、ねぇ、


ーーーーー
てつやside

ﾁｰﾝｯ

結局、1番数があるからという理由で食パンを焼いて食べることにした。


て「いただきまー……」


食べようと思ったら、口を結んだゴミ袋が2つ、目に入った。

近寄って見れば、袋には今日の日付が貼ってある、今日出すってこと…？


て「…ゴミ出しくらい俺でも出来るし、」


俺はゴミ袋を掴んで家を出た。


ーーーーー
Aside

朝ごはんを終え、3人で談笑の時間、なんだけど、さっきから2人が何故かにこにこしている。


虫彼女「そろそろかな」

虫「だね」

「…？」


2人の謎の会話のすぐ後に、わたしのスマホが鳴った、相手はてっちゃんだった。


「…はい」


まだ怒ってるんだから、そう思って少し冷たく返事をする。


て「…俺は、1人じゃタオルの位置も分かんないし、冷蔵庫の中だって何使っていいか分からない。Aがいなきゃゴミ出しも出来ないんだよ……早く、帰ってこいよぉ、」


何かと思って聞いてれば、ぐずぐずと子供みたく泣き出す彼。

電話を切って、虫さんの家を出ててっちゃんの家まで走った。


て「ごめん、」

たった一晩、一瞬だって、君がいなきゃなんにも出来ないなんて。



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まじでひどいキャラ崩壊でした＿|＼○＿

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