【短編集】賑やかな彼らと。2

嫉妬 feat. としみつ ページ20

としみつside


帰ってこん！！！


今日の朝、いきなり「出掛けてくる」といって家をでたA。話によるとりょうと出かけるらしい。あっちで夜ご飯も食べてくるって。


今日は撮影もなくて暇だから、ゲームしたり編集したりして過ごしたけどもう20時過ぎたんだけど。お風呂もご飯も独りで寂しく終えた。


いくらなんでも彼氏の俺を放っておいて酷くね？


と「…俺よりりょうのがいいのかよ、」


嫉妬なんてかっこわりぃけど帰ってこないAのせいだ。LIMEも既読つかないし。


なんで帰ってこんの？


俺がいぶきに構えてないから？

嫌われた？


考えれば考えるほど良くないことしか思いつかなくて。ソファーに座りクッションに顔を埋めて早く帰って来い、と彼女を待つ。


時計が21時を示そうとする頃、玄関のドアががちゃりと開いて「ただいまー！」という大好きな声が部屋に響いた。玄関まで行って「おかえり」って言いたいけど気分が乗らない。


「としくーん？」と言いながらリビングに入ってきた彼女を機嫌が悪そうにしてちらりと見る。


と「…おそい、」

「ごめんとしくん、…怒っとる？」

と「…別に、怒っとらんけど、寂しかったっていうか、」

「ごめんね、ちょっと迷っちゃって、

今日ね、いつもとしくんにいろんなものを貰ったり、迷惑かけたりしとるから何かお返しできんかな…って思って、プレゼント買いに行ったの、

選ぶの迷っちゃって、りょうくんにも迷惑かけちゃったし、」


と「…ありがと、でも、俺の前で他の男の名前ださんで、」


そう言って俺は彼女に口付けした。舌を絡めて、もっともっととAを求める。


「…ん…ぁ、ちょ、としく、やぁ…っ」


水音が部屋に響く中、これでもかとキスをした。彼女は隙間から甘い声を漏らす。



と「…ん、 好き、」

「…んぁ、…んっ…ぁっ」



息が続かないのか俺の胸をとんとんと弱い力で叩く。口を離せばどちらのかわからない銀糸が俺らを結んだ。彼女はとろんとした顔で俺を見つめる。


と「…俺だって嫉妬くらいするわ、今度こんなことしたらこんなんで済まさないから。」


Aは恥ずかしそうに「…ん…、」と返事をし、俺に「いつもありがと…」と言いながらプレゼントをくれた。


箱を開けると、黒と緑でデザインされているネックレスだった。


と「…めっちゃいい」

「でしょ？私とお揃いなんだよ」


そう言って笑うAを強く抱きしめた。


ーーーーー

キャラ崩壊が酷い＿|＼○＿

酔っ払い feat. ざわくん→←密室6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す