収束の行方 ページ49
「私は専業主婦や秘書として
ご主人を支えていらっしゃる方々も、
強く素晴らしい女性だと思います。
それはどんな時でも旦那様を、旦那様の力を
全面的に信じている証だと思っていますので。
…もちろん、私も祐一さんを信じています。
数ヶ月、弊社の顧客として
彼のプレゼン力や分析力を見たからこそ。
…だから、私はどういう立ち位置で
彼と一緒になるのかとても悩みました。
…そして、2人で相談した結果、
経営人として隣に立つことに決めたのです」
柏木社長は腕を組んで下を向き、
両親も何も言わず、沈黙が続いた。
柏木父「…祐一を後継者にするかどうかは
今すぐ決断しなくても良いんだろう？」
祐一「前向きに考えて頂けるのなら。
Aさんと婚約する条件として、
僕が後継者となり
隣で支えてもらうことが制約にあるので、
これが白紙になると婚約も成立しません」
母「まあ、大胆な戦略だこと」
ハハハ…
父が急に笑い出した。
父「祐一くん。
それは自分が後継者になれない場合、
うちの娘は貰ってくれないということだろうか？」
祐一「その条件は2人で課したものですが、
僕は認めてもらうまで諦めるつもりはありません。
それまではAさんにも
婚約指環もつけないように話してあります。
それだけの覚悟をもってこの話をしていることを
知ってもらいたいのです」
柏木父「ふん、
そりゃ、元々息子とそちらのご息女を
婚約させたいと思っていたが…
お前らも策士になったもんだ。
どうだい、川村社長。
後継者問題は
留学から戻ってきた様子で決めたいのだが。
だからそれまでは査定期間として…」
父「それだと、婚約破棄となった場合、
うちの娘の貰い手がいなくなるやもしれん」
柏木父「何を言う。
そんなことないだろう？
引く手数多ってとこだろう？」
父「今、娘は25なんだ。
留学にどのくらいいくかは知らんが、
2-3年は学ばなきゃ手土産にもならんだろう？
そしたら、28.29にもなった娘を
誰が貰い受けてくれるんだ？
20以上も離れた独身者あたりに出せと？」
「ちょっと皆さまの前でそんな下世話な…」
柏木母「祐一だって、
若くて聡明なご息女と結婚なんて
二度と来ないかもしれませんのよ？
私も早く娘が欲しいわ」
どうしよう、
なんか話の方向がズレてきてる…
母「最も、別の方を探すことを考えるなら、
留学なんてさせずに日本に居させたいわ。
それじゃなくても、娘は内向的なんですもの」
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こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつも応援ありがとうございます！描こうと思ってたストーリーを変えて、思いつきで描いたらちょっと失敗気味ですが、波乱の幕開けとしたいので、もうちょっとハラハラして下さい(笑) (2018年12月16日 21時) (
レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！2人がくっついて嬉しいんですけどお父さん体調不良でどうなるんだろう･･･？とハラハラみてます。さらに年下くんともどうなるんだろう？続き、楽しみにしてます！ (2018年12月16日 19時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！実は前からこんな展開を描いていて、でもなかなかその内容を出すタイミングが掴めずに非公開にしていたんです。今回、無理矢理公開したので一気に更新となりましたが。新キャラ登場で、話に動きが出るといいなと思っています。 (2018年12月9日 1時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 大量更新ありがとうございます！ライバル出現にビックリです！でも振り回される主人公、可愛いですね。優しいだけじゃなくていろんな顔の祐一が見られそうな展開で楽しみです！ (2018年12月8日 20時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» 早速読んでいただけたんですね。ありがとうございます。完全に迷走しています。もうちょっといちゃいちゃさせたいです。頑張ります(笑) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年11月17日 8時
