結婚相手募集され中2《サバイバルウェディング》

性格のわかる本棚 ページ25

！！！


「祐一さんが、そう呼べって
言ったんじゃないですか！」




祐一「いや…そうなんだけど…、
今のがあまりに破壊力ありすぎて、
これじゃ理性もたないから、
やっぱ辞めとこうってそういう話です」




「あ、そ、そう…ですか」

ストレートすぎて、
もう〜何て返して良いかわかんないよ！



私はもう一杯のコーヒーと
何かお菓子を出そうと立ち上がった。



祐一「今更だけど、やっぱり
女の子の部屋って感じだ」

祐一さんはキョロキョロと
私の部屋を見回していて。




「え？人からは想像通り、
女子っぽくない部屋って言われますけど」




祐一「そんなことないよ。
ちょこちょこ可愛いもの置いてあるし、
整理整頓が行き届いているし」



「それは多分、人から貰ったもので
整理っていうより、物欲がないから
物が少ないだけなんですよ」



祐一「そうかな。
急に部屋上がったのにこんなに綺麗ってことは
普段から綺麗にしてるってことでしょ。
…って！！うわ！こっちの棚、すごい！
洋書だらけ！流石だなぁ、これ専門書？」




「あぁ、そうです。
専門書や専門雑誌は確かに多いですね。
もう必要ないかもしれないですけど」




祐一「ん？あ、お料理本とか
美容関係の本も多いんだね」




「私、お料理に関して
家庭の味とかはわからないんです。
当たり前ですけど、
料理本の再現は出来ますよ。
美容関係の本は優璃が置いて行ったり、
仕事上、少しずつ勉強してます」




祐一「根っからの勉強家だなあ。
尊敬するよ、本当に」




「わからないっていうのが嫌なだけなんです。
やるならとことんやりたいって」




祐一「そっか！
僕も負けないように頑張らないとね」




「…あ、インド旅行はどうしましょうか？」




祐一「じゃあ、来月にある連休は？
金曜日から3泊5日あたりでどう？」




「多分大丈夫だと思います！
有給申請しておきますね！
インド行くの久しぶりだ〜」




祐一「僕は来月頭にも向こうに行くけど、
Aを連れて行けるの、すごい楽しみだよ」




「チェンナイでしたよね？
それなら、せっかくなので
サン・トメ聖堂だけは行きたいです」




祐一「了解！
Aは旅行の用意だけしてくれたらいいよ。
向こうのことは僕に任せて」




「わかりました！よろしくお願いします！
…あ、もう6時半過ぎたんですね。
ご飯食べていきますか？」




祐一「え？良いの？」




「冷蔵庫の有り合わせなので
凝ったものは出来ないんですけど」

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