夜の電話 ページ12
ふと、私の頭には
美里ちゃんの言葉が頭に浮かんでいた。
その人とキスやそれ以上が想像出来るか、
実際、今日キスされて
恥ずかしさはあるけれど、嫌ではなかったんだよね。
さっきも一瞬だけ抱きしめられて
どこか物足りないっていうか…
これは、もしや、本当に??
私はその自信のない答えが
合っているのか不安でたまらなかった。
男の人に免疫がないんだから
=恋とは言えない気がするし。
私は昔からわからない、ということが
嫌いだった子どもだ。
研究もなぜ?どうしたら?と
検証を繰り返して答えを導き出すわけで。
これは本当に実践するしか
答えはわからないだろうと思った。
お風呂から出て携帯を開くと、
祐一さんからメールが届いていた。
From:祐一
今日も楽しい一日をありがとうございました。
次、近々会える日ありますか?
平日ならちょっとご飯くらいで、
休日ならもし良かったら…
公園散策とか古本フェスタみたいな
ゆっくり過ごせる場所に行きませんか?
From:A
Re:こちらこそありがとうございました。
来週の土曜なら空いています。
ゆっくりって良いですね。
時期的に紅葉やイチョウ並木を撮りたいです。
From:祐一
Re.Re:
ありがとうございます!
じゃあ、朝10時半頃に迎えに行きます。
From:A
Re.Re.Re:
いつもお迎えきて頂いて申し訳ないので
どこかで待ち合わせしましょう?
それか電車で行くのも良いですし。
From:祐一
Re.Re.Re.Re
今、電話しても大丈夫ですか?
え。なんだ、急に。
From:A
大丈夫です。
すると、すぐに着信がきて。
「…はい、川村です。
どうかされましたか?」
祐一「すみません、こんな時間に。
なんか、声聴きたくなって、って
女子みたいなこと言ってますけど」
そう言って苦笑している様子の祐一さん。
声聴きたくなってって…!!
しかも、
電話口だと耳元で喋られているようで
なんだかくすぐったく感じて。
「今まで意識していなかったのですが、
なんか、耳元で喋られているみたいで
電話ってなんだかちょっと照れますね」
祐一「…そんなこと言われたら
会いたくなっちゃうじゃないですか」
ボソっと聴こえた言葉。
「え?」
祐一「僕のこと、意識してくれたって
思っても良いですか?」
「…あー…そうかもしれません。
私が今、祐一さんに抱いている気持ちは
多分今までにはなかったものだと…」
498人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつも応援ありがとうございます!描こうと思ってたストーリーを変えて、思いつきで描いたらちょっと失敗気味ですが、波乱の幕開けとしたいので、もうちょっとハラハラして下さい(笑) (2018年12月16日 21時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます!2人がくっついて嬉しいんですけどお父さん体調不良でどうなるんだろう・・・?とハラハラみてます。さらに年下くんともどうなるんだろう?続き、楽しみにしてます! (2018年12月16日 19時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつもコメントありがとうございます!実は前からこんな展開を描いていて、でもなかなかその内容を出すタイミングが掴めずに非公開にしていたんです。今回、無理矢理公開したので一気に更新となりましたが。新キャラ登場で、話に動きが出るといいなと思っています。 (2018年12月9日 1時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 大量更新ありがとうございます!ライバル出現にビックリです!でも振り回される主人公、可愛いですね。優しいだけじゃなくていろんな顔の祐一が見られそうな展開で楽しみです! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» 早速読んでいただけたんですね。ありがとうございます。完全に迷走しています。もうちょっといちゃいちゃさせたいです。頑張ります(笑) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こちいこ | 作成日時:2018年11月17日 8時