結婚相手募集され中2《サバイバルウェディング》

饒舌 ページ2

「柏木さん…熱でもあります？」

我ながら辛辣というか、ドライだと思う、




柏木「あー、…そうかもしれません」



「え！？っ、！？」



柏木「熱っていうか…病気かな」


！！！！




「えっ、病気？！冗談ですか？
病気なんて、聞いてないですよ！」



柏木「あー、えっと…
Aさんとこうして過ごしていることに
内心舞い上がっていて、
それを隠せなくて…」




な、なんだ…そういう意味か…って！
それより、本当何言ってるんだろ、この人！


「…柏木さんって、
前世はホストだった、とか？」



柏木「え、！？ホスト？」



「私の知る柏木さんからは
想像がつかないくらい…キザというか、
女性を喜ばせる台詞が
ポンポン出てくるので…」



柏木「チャラく見えるってことですか？
あ、まさか引いた、とか？」



何故、そういう思考になるの



「それはないですが、
どんな風に反応して良いかわからないですよ」




柏木「…そのままで良いんです。
Aさんの素が知りたいんですから。
嫌だったら嫌って言って欲しいですし、
ちょっとでも嬉しかったら
そう仰ってくだされば」



え、やっぱり、今日の柏木さん、
饒舌すぎる。
こんなこと言う人だったかな…、




「…今日はなんか…攻めますね」




柏木「だって…嬉しいんですもん」



…もん！？
…なんか極め付けに可愛いのが来た。

貴方は女子か！って…




「そんな口説き文句ばかり…
こっちが恥ずかしいです」



柏木「Aさんをほかのお見合いする
男性陣に取られたくないですから。
これから覚悟してください！」




…ぶわっ！


最後の一打に赤面してしまった私は
手で顔を覆い、後ろを向いた。



柏木「A…さん？」



「い！今、こっち見ないでください」



柏木「え？…あ、


…あー、貴女は本当にズルイですね、」



はい？



「…何がですか」

不貞腐れたように言うと、



柏木「こんな可愛らしい姿を見たら
誰だってイチコロですよ！」



ほんと、なんなの、もう！



「私、可愛くなんてないです！
可愛い、なんて言葉似合わない女ですから」




柏木「こっち、向いてください」


「嫌です！」


すると、柏木さんは
後ろから私を抱きしめてきて…


！！！
ちょっと…冗談じゃなく、
熱あるんじゃないの、？



そう思っていると、頭に何かが触れた。


私の思考は一瞬停止しそうだったけど、
稼働していたらしい。





その正体がわかってしまったのだから。

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