【テニプリ】U-17の病弱少女

☆第19話★ ページ21

食べ終えて数十分後

知念「…眠ったみたいやさー」

平古場「だな。ふぅ…」

ベッドから離れ、ソファに座る

木手「で、どうでしたか？“外”は」

平古場「イヤホン付けさせたけど全然駄目。そのせいで悪い夢見たのか泣いてたし…」

木手「やはりそうですか…まあ、心の傷というのは簡単に治りませんからね」

知念「ちむぐりさ…」

しばらく沈黙が広がると、ドアが開いた

齋藤「やあ。お姫様はちゃんと食べてくれた？」

平古場「少し残しましたけど、大体は」

齋藤「そっか。とりあえず様子見かな」

ﾋﾟｯと熱を測って確認すると、すぐドアノブに手を掛ける

齋藤「あ、明日はお兄さんも練習に参加してもらうからね？しっかり休むよーに」

平古場「はーい」

齋藤「お二人も早く寝るんだよー」

ひらひらと手を振って出て行った

木手「…では、我々はお暇しましょうか。平古場クンはどうしますか？」

平古場「ここで寝るさー」

木手「でしょうね。行きますよ、知念クン」

知念「おやすみー」





翌朝

A「…にぃにぃ」

平古場「っ…ん？」

身体を揺すられて目を覚ました

平古場「A…」

A「何でソファで寝てるの？身体痛くない？」

ようやく頭が覚醒し、Aの額に手を当てる

平古場「…熱は？」

A「37.6。もう大丈夫」

大丈夫って…微熱なんだけどなぁ

平古場「頭痛は？他にツラいとこは？」

A「へーき。朝ごはん食べに行こ？今日からはにぃにぃも練習あるんでしょ」

平古場「…おう」

食欲もあるらしく、ホッとする


身支度を整えて食堂に行くと、席はほとんど埋まっていた

平古場「永四郎達は…もう居ないか」

徳川「姫」

後ろから声がして振り向く

A「あ、カズヤにぃ…！おはよ」

徳川「おはよう。もう身体は大丈夫なのか？」

A「うん。微熱まで下がったし、だいぶ楽」

徳川「ﾌｯ よかった。向こうにいつものメンバーでいるから、食事を貰ったら来い」

A「んー…二人座れる？」

徳川「ああ」

A「じゃあ行く♪」

…え？
“いつものメンバー”って…


食事を盛り付けて向かうと、鬼十次郎 入江奏多 徳川カズヤの三人が揃っていた


うわぁ…なんだか肩身が狭い…

入江「おはよ、二人とも♪さ、座って。お兄さんも遠慮しなくていいからね」

平古場「あ、はい…」

鬼「姫、無事で何よりだ」

A「心配かけてゴメンね」

鬼「全くだ」

徳川「それは…お粥か」

A「私は特別メニューだってさ」

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