5話 度重なる ページ6
で、日曜の朝。
練習のために登校し校門に入ると、人だかりができていた。
なんだろうと少し考えて、ああ、男テニの練習試合のことか。と思いだす。
「立海だ!」
「氷帝もいるよー!」
「跡部さまー!!」
え、うちの学校にもべさまファンがいるのか。
うそでしょ、あのナルシストおばけ。
とりあえず気が付かれないよう、そーっと、そーっと横を通ろうと、
「あれー?」
して。
「Aじゃん!」
貴「向日さんのアホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
向「ええ!?」
貴「見て!今の私を!よく見て!ゆっくり、おとなしく見つからないようにしてましたよね!?なんでそんな大声で話しかけるんですか!?バカですか、バカなんですか!?」
「いや、お前のほうが目立ってるぜぃ」
貴「黙ってください丸い先輩!」
丸「いまちょっとイントネーション違っただろぃ!」
貴「くっそう!なんなんだ朝から!」
弓道道具を投げそうになって止める。
危ない危ない。大事な部活道具を。
一息ついて、ふと顔を上げてみる。
貴「ひいっ!この間リ○チされたばっかなのにっ!」
「A、由良さんの妹だからって容赦しないからね!」
「覚悟!」
貴「いやいやいや!私の本意じゃないから!私関係ないから!」
必死で抵抗していると、後ろに気配を感じてハッと振り返る。
目の前に見慣れない制服があった。
体のラインに沿って見上げると、そこには天使の笑顔。
貴「あ、幸村さん」
幸「おはよう。相変わらず元気そうだね」
不二先輩と似た雰囲気の……というか女の子的な雰囲気をガンガンに醸し出す、幸村さんがいた。
ああっ、まぶしい!笑顔がまぶしいです、幸村さん!
貴「朝からこんなテンションで行きたくないんですけどね……」
「苦労してるのぉ」
貴「…………に、仁王さんですよね?柳生さんじゃないですよね?」
仁「今日はまだしてないぜよ」
貴「今日『は』なんだ」
「いやあ、相変わらずきれいな脚しとんなー」
貴「帰れ変態な方の忍足。そして二度とうちの学校に足を踏み入れるな」
忍「ひどない?」
「あー!AちゃんだCー!」
貴「マイエンジェル芥川さんじゃないですか!」
芥「ひっさしぶりー!丸井君とも会えたCー!もうマジワクワクー!」
貴「超かわいい抱きしめたい」
珍しく芥川さんが朝から元気百倍だった。
そんな天使を見届け、改めて辺りを見渡すと、そうそうたるメンバーがいるなと実感。
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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー? (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます!がんばって更新しますのでよろしくお願いします!! (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
yunyun - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます!!! 頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/
作成日時:2013年10月27日 21時