47話 久々の空気 ページ48
謙也さんのざっくり説明に、「あーなるほどねえ」と納得する面々。
というか由良はまだ来ないのか。自分から呼んでおいて遅すぎる。
私の周りでは、身長のデカい人たちが私を囲むようにして雑談をしている。
ちょっとした巨人の森みたいになってる。ただ話しているだけなのに威圧もすごい。
幸「東京からって大変だったでしょう」
貴「まあ、かなり？」
丸「へっ、どーせ休みの日なんか動かねえんだろい。外に出られてちょうどいいじゃねえか」
貴「どうせ休みの日なんかお菓子食べてゴロゴロしてるから体重増え続けてしかたないんでしょう。合宿で鍛えられてちょうどいいんじゃないですか」
丸「てめえ……」
貴「売られた喧嘩は倍の値で買い取りますよ、ええ」
顔を突き合わせて威嚇してくる丸井さんに対抗してメンチを切りまくる。
こういうことをしたのが久し振りな気がして、なんだか懐かしくなった。
最近喧嘩する相手がいなかったから平和だったのに。
しばらく2人で睨みあっていると、横から「まあまあ」と幸村さんが仲介に入る。
「相変わらず負けん気強いね」と笑いながら言われたので、強めに丸井さんのせいにする。
跡「ったく、お前が来るとうるせえのが倍になるからな」
優雅にため息をつきながら、壁に寄りかかり上から目線の言葉を発する跡部さん。
どうやらこの人も相変わらずの様だ。
貴「ベ様は存在自体がうるさ……賑やかですけどね」
跡「てめえ今、うるさいって言おうとしやがったな。というかそのベ様呼びやめろっつってんだろ」
貴「すみませんくせなもんで」
苦笑いで頭を掻くと、はははっ、と明るい笑い声が響く。
向「ははっ！ 存在がうるさいっていうのはあながち間違ってねーんじゃねえか」
向日さんは笑顔で毒を吐き、忍足さんが続けた。
忍「うるさいちゅーより、ギラギラしとる感じやけどなあ、跡部は」
跡「ハッ！ どいつもこいつもまだまだ俺様の領域に達してないようだな！」
髪をふさりとかき上げ、不敵な笑みを漏らす跡部さん。
これこそ『跡部景吾』という感じだ。
忍「どんな領域やねん」
貴「つか達しようとも思ってないですしね。跡部さんの領域って限りなく果てしなさそうなんすけど」
跡部さんは基本、自分のものさしでしか物事を見ていないので、たまに驚くほど上から目線の発言をする。
だがそれをなぜか許せてしまうのが、跡部さんが跡部さんたる所以だ、と思う。
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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (
レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー？ (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます！がんばって更新しますのでよろしくお願いします！！ (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｎｙｕｎ - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます！！！ 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/
作成日時：2013年10月27日 21時
