46話 来たばかりで何だがもう帰らせてくれないだろうか ページ47
貴「あー……おひさー」
もう振り返りたくもない。本当にこんなところに来るんじゃなかった。由良に根気負けさえしなければよかったのだ。
本当に驚いているようで、3人――裕太と伊武と神尾は呆然と口を開けて私を見ていた。
まあまだ面子がマシだ。
貴「ま、だろうな」
裕「なんで居るんだ」
もしかしてまた説明しなければいけないんだろうか。
というか会う人会う人に聞かれる可能性大だ。そのたびに説明していくのか。なんだそれ何のイジメだ。新手のテロか。
貴「もう帰りたい……」
忍「いきなりホームシックかいな」
神「つかなんでいるんだ」
貴「謙也さん3人に説明お願いします」
謙「俺!?」
深々と頭を下げて無茶振りをしたが、困惑しながらもきちんとやってくれる。さすが謙也さん。四天宝寺はおかん気質が多い。
四天宝寺を思っていたら、唐突に金ちゃんに会いたくなった。どうせ会うなら金ちゃんとか芥川さんとか鳳とか見てて話して癒される人がいい。
カモン癒し。届け私の願い。
「うん？ Aではないか」
「あれ、本当だ」
「あーん？ なんでこんなところにいやがる」
「由良さんと関係がある確率……94%」
「93.7%だ」
「ホンマや。何しとるん」
「おおっ？ なんでいるんだよぃ」
「由良さんに会いに来たのか？」
貴「超絶帰りてえ……」
頭を抱えてつぶやく。
私の願いは届かなかった。むしろ面倒な人がたくさん来た。
この人たち話し方に特徴ありすぎるだろ。もう顔見なくても分かるわ。声でわかる。
謙「やっぱりホームシックなんか？」
貴「黙れ引きずり回すぞ」
謙「なんや俺に当たりきつない!?」
貴「気のせいじゃないですか？ 浪速のスピードスターともあろう人がほんと……はあ……」
謙「ストレスを俺にぶつけんなや！」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ謙也さんを横目で流し、とりあえず顔を上げると、見知った顔がずらり。
ああ乾さん、なんだか同じ学校ってだけですごく安心しますありがとう。
そこには乾さんの他に、真田さん、幸村さん、べさま、柳さん、白石さん、丸井さん、向日さんが好奇心うずうずの顔で立っていた。
丸「ホントに由良さんに会いに来たのかよ？」
真「ホームシック？ 中学2年にもなって、たるんどる！」
向「つかなんでいるんだ？」
貴「はい謙也さん出番です。説明どうぞ！」
謙「また俺かいな！」
叫びつつ、さっきと同じようにざっくりと説明をしてくれる謙也さん。ありがとう。今度なんか奢ります。機会があれば。
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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (
レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー？ (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます！がんばって更新しますのでよろしくお願いします！！ (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｎｙｕｎ - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます！！！ 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/
作成日時：2013年10月27日 21時
