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35話 いつも中断されて悔しいです ページ36

貴「はぁ?」

すっとんきょうな声を出してしまったと、あとから後悔はしたものの、今の私にそんなことを考える余裕はなかった。

貴「U-17の合宿に参加する? お前が?」

桃「そ! 正確には俺たちが」

貴「俺たちって?」

桃「全国優勝メンバーが、だよ」


朝、教室に入ってきたときからおかしいとは思っていたんだ。

ニヤニヤニヤニヤ。うざいくらいに顔が緩んで、何度蹴り飛ばそうと思ったかわからない。

こっちから聞いてやろうかとも思ったが、なんとなく負けた気がしたので聞かなかったのだが。
まさか向こうから話してくるとは思わなかった。

まあ、それだけうれしいんだろうけど。


貴「それって高校生だけじゃねえの?」

桃「なーんか特別参加らしいぜ。 あ、由良さんもいるんだよな」

興奮した様子で聞いてくる桃。

由良か。
そう云えば行ってたな、あいつ。

貴「あー、らしいな」

桃「自分の兄貴のことだろうが」

貴「そこまで興味ねえよ」

桃「偉大な兄貴に何て言い草。ま、俺的にはチャンスに変わりねえけどな!」

貴「精々がんばって来れば。早々に挫折して泣いて帰ってくるのが目に見えるけどな」

桃「なんだとゴラァ!?」

貴「あ"あ"? やんのか?」

勢いよく立ち上がり、さあやろうかとつかみかかった瞬間、



「お前ら授業中なのわかってんのか? うん?」



真横から恐ろしい声がして、私と同様、桃も硬直した。
そちらに顔を向ける勇気がなく、私たちはにらみ合う、というより、見つめ合う形になる。

早く逸らしてえ!
けど体が動かねえ! なんだこれ金縛りか!


先生「お前らが仲いいのは知ってんだよ。けどな、授業中にすることじゃないだろ? 喧嘩するなら授業外で、学校が特定できないようにやれよ?」


貴桃「う、ウィッス」

先生の方に顔を向けることもできず、私と桃は静かに、お互いどちらともなく離れ、ゆっくりと着席した。

36話 日常的な→←34話 名前がわからない感情



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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー? (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます!がんばって更新しますのでよろしくお願いします!! (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
yunyun - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます!!! 頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/  
作成日時:2013年10月27日 21時

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