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19話 弓道やってるときは、な。 ページ20

忍「あれ?Aが弓道部なの知らんのか」


忍足が首をひねると、桃城が「いや」と首を振る。

桃「金太郎、お前Aが弓道部だって知ってんだろ」

鳳「っていうか連れてきたとき袴でしたよ」

金「ちゃうねん!ワイAが弓道やってるとこ見たことないんや」


金太郎の発言に、その場の全員が納得した。


奏「そっか。じゃあえっと……金太郎君だっけ。あんまり音たてないように、静かにできるなら、見られるよ」


そう言って奏恵が弓道場を指さすと、金太郎は大きくうなずいた。

その様子に笑顔で返すと、奏恵は由良に視線を移す。

由「俺だってAの弓道姿見たい!最近ぜんっぜんそっけないから悲しいんだよお兄ちゃんは!」

奏「由良さんみたいなお兄ちゃんが嫌なAが分かりません」

由「奏恵ちゃんいい子!」

由良がほほ笑みかけると、奏恵の頬は一気に上昇した。
恥ずかしさからそらすように、奏恵は急ぎ足で歩く。

奏「じゃ、じゃあこれで。お疲れ様でした!金太郎君こっちだよ」



奏恵はそう言ったのに。



奏「…………え?」


3校の元レギュラー3年とその他が付いてきていた。
一部は無理やりだ。


丸「俺も見たことねえ」

幸「うん、興味あるよね。なかなか見られないし」

宍「確かに」

日「なんで俺まで……」

跡「文句言うんじゃねえ!行くぞ、お前ら!」


最後は跡部の先導で、一行は弓道場へ。







奏「静かに」

奏恵の一言が、まるで反響したように凛と引き締まった。
全員が弓道場に入ってから顔つきが変わったのに気が付く。

奏恵は言葉通り静かに引き戸を開けると、まずは神棚に一礼。
それを後ろもまねる。


射位にはAが立っていた。

凛とした佇まいに、その場のだれもが目を奪われる。



金「…………――――かっこええなぁ」



無意識に呟いた金太郎の言葉にみんなが納得する中、


桃「弓道やってるときは、な」


桃城はひとり、小さく笑った。

20話 友達が薄情で困る→←18話 コートにいた周りの女子たちは強制退場させられています



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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー? (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます!がんばって更新しますのでよろしくお願いします!! (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
yunyun - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます!!! 頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/  
作成日時:2013年10月27日 21時

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