END ページ40
あ
私の体からゆっくり離れたチョンジョングクが、
今度は私の顔を両手で包む。
大きくて温かいその手に、自分の手を優しく重ね合わせて。
.
JK｢愛してる。
だから、俺だけ愛して。｣
｢＿＿＿＿もちろん。｣
.
私の短い答えに。
紅潮する頬と、うるうると涙を溜めた瞳。
.
だけど、その目はいつもみたいに私の顔を恨めしそうに睨みつけるのではなく。
嬉しそうに、ゆっくりと弧を描いた。
.
…あー、やっぱりその顔。
敵わないなぁ…。
できるだけチョンジョングクには泣いてほしくないし、泣かせたくもないなって思うけど。
君の涙に敵う人はいないと思うよ、ホント。
.
……なんだろう。
なんだか、このままずっと、
メンヘラチョンジョングクの恐ろしい沼から抜け出せそうにない気がして。
私はどんどん、
この人の重苦しい愛に、
息もできないほど溺れていってしまうのかな。
なんて、正直不安もありますが。
.
JK｢俺のこと、どれくらい好き？｣
｢…死ぬほど好きだよ｣
.
チョンジョングクの期待たっぷりの顔に、
してやったりな笑みを返した。
どうだ、今までの私とはひと味違うでしょ？
へへん、と得意げに鼻を鳴らした私の顔を覗き込んだ彼が。
.
JK｢俺は、死んでも好きだけど｣
｢………あそ｣
.
なんて、言うからさ。
こーんな、誰もが引きそうなひと言に、
きゅんとしてしまう私ってきっと。
あ
すでに一生抜け出せないところまで、
どっぷり沈んでしまってるんだろうなって。
あ
ほんと、心底、思うよ。
あ
あ
あ
JK｢てか、前から思ってたけど。
そのフルネーム呼びなに？｣
｢いや……なんとなく？｣
JK｢ジョングクって呼ばなきゃ、俺許さないから｣
｢………………はい｣
＿＿＿＿*END*＿＿＿＿
あ
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やんこち - ぐぅたんならメンヘラでも許せてしまう…素敵なお話をありがとうございますｯｯｯ (8月14日 23時) (
レス) @page46 id: 53e7ed5961 (このIDを非表示/違反報告)
おけ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！！なんでか私までドキドキしちゃいました！ありがとうございます！続編出たら読みたいです！ (2022年3月17日 21時) (レス) @page46 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
らあみ - ほんとに面白くて大好きです！！ふと急に読みたくなって、探しちゃいます(/// ^///)また、ジョングクのメンヘラ書いて欲しいです！！！ (2021年5月24日 21時) (レス) id: 292f132898 (このIDを非表示/違反報告)
てむてぐ(プロフ) - マナさん» 以前もコメントしてくださったんですね、ありがとうございます！(；；)調べてみたら、コメが多いと投稿の古い順にコメントが勝手に消えちゃうみたいでたぶんそれでかと…。全コメント保存できたらいいのに…(><)せっかくコメントくださったのに申し訳ないです…。 (2020年11月14日 1時) (レス) id: 81e8a7359b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - こんばんは！続きが気になります(^-^)v よかったらパスワード教えてください！！ (2020年11月13日 23時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てむてぐ
| 作成日時：2020年4月10日 23時
