どっぷりメンヘラ系男子

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あ






自信満々のその言葉に、ほんの少しだけ俯いてしまう。









ごめんテヒョン先輩。




こんな私のためにありがとう。








でも、私、





先輩が思う以上に、臆病でネガティブで疑い深いんだ。







あ








｢…でも、私を好きになった理由がわからない｣









TH｢……………Aちゃんって、



案外めんどくさいコなんだね｣









｢だって。




私、チョンジョングクと話したことないですよ｣









あ









ずっと疑問に思ってきたことを、テヒョン先輩に吐き出すと、




テヒョン先輩は、一人でうんうんと頷く。









あ









TH｢ご名答。






Aちゃんとジョングクは話したことなんかないよ｣







｢じゃあなんで…｣








TH｢正確にはね。








あ









俺とAちゃんなんだよ。






あ






話したことがあるのは｣









あ








｢…は？








って、ええ！？｣








あ







TH｢も〜、あの話もしなくちゃいけない？




言っとくけど情報料高つくからね！｣









あ









ちょっと待って。









私とテヒョン先輩って、関わりあったの！？





初知りなんだけど！？









なぜかぷんすかと怒っているテヒョン先輩の整った顔をまじまじと眺める。









…こんなに宇宙レベルな美形を忘れるなんて、




私の脳みそもそろそろ限界近いのかな。







一目見ただけで向こう10年は覚えてそうなくらいのイケメンなのに。









衝撃の事実に頭が追いつけなくて、一人で動揺してると、




テヒョン先輩がわざとらしく咳払いする。








大人しく聞けってことね。おーけー。








私もその場に座り直してテヒョン先輩が話し始めるのを黙って待つ。






綺麗な形をした唇が、ゆっくりと開いた。




あ

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