第20章 : あと一歩 ページ45
♡
テゴマスのライブまで、あと1ヶ月。
まっすーも倒れた時よりは随分体力も回復して、毎日1時間は歩けるようになっていた。
〜♪
病室も個室だから、すごく控えめだけど歌の練習をしているみたいだった。
「やっぱ、いい歌声だね」
部屋にそっと入って不意打ちで声を掛けると、振り返ったまっすーが顔を赤くしていて可愛かった。
「ちょっと！びっくりするじゃん！」
「へへ、ごめんごめん、恥ずかしかった？笑」
そう言いながらまっすーの隣に腰掛ける。
「さあ 顔を上げて僕らしく〜 負けそうな夜だって 光を胸に〜♪」
そう歌い始めれば、驚いたように俺を見たあと、まっすーも優しい声で歌い始める。
「「さあ 顔を上げて僕らしく〜 何度でも立ち上がる 強さを胸に 未来へ〜♪」」
歌い終わると、俺らは目を合わせた笑い合った。
「ねえ、まっすー」
「ん？」
「俺、まっすーに出会えて本当に良かった。俺の隣が、まっすーで良かった。だから、これからもずっと、俺の隣はまっすーだけだよ」
「なに、いきなり... 照れるじゃん」
そう言って微笑むまっすーの目には、薄っすら涙
が溜まっていた。
そんなまっすーをそっと抱きしめる。細くて、儚くて、今にも消えてしまいそうで怖かった。
「ありがとう、てごし。...おれも、てごしに出会えて、てごしと歌えて、幸せだよ。たくさん、助けてくれて、ありがとう、っ、」
言い切る前に泣いてしまったまっすーに、
「もう！またまっすーが先に泣いちゃうのズルい〜！」
なんて冗談を言いながら、その日は2人でたくさん泣いて、たくさん笑った。
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みーぽん(プロフ) - かのさん» ありがとうございます（ ; ; ）最後までよろしくお願いします！ (2020年4月4日 0時) (
レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 小説でこんなに泣いたの始めてです(＞＜)最高の作品に出逢えました！ありがとうございます！！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん、はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！-3-もぜひ、楽しんでいただけると幸いです(*´ω｀*)！よろしくお願いします♪ (2019年9月15日 20時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 本当に毎回毎回感動するお話をありがとうございます！ミーポンさんの作品には感動させられっぱなしです！これからも更新楽しみにしています！ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 2d564c1d47 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - こころさん» こころさん、はじめまして！大好きなんて、とっても嬉しいです(;o;)！更新、まだまだ頑張ります！ありがとうございます♪ (2019年9月8日 12時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月31日 0時
