# 12-5 ページ11
▽
薬の副作用で、久しぶりに熱が出て寝込んだ。
その熱が下がってきた頃、手越が暗い面持ちで話しかけてくる。
「まっすー。落ち着いて聞いてくれる？」
ただでさえ弱っていたメンタル。自分の身体に良くないことがあったんじゃないかって想像しか出来なくて、怖くて不安になった。
ましてや、あの手越がこんな暗い顔してるんだから。
言いづらいんだけど...
って言葉に覚悟した瞬間、聞こえてきたのは予想だにしない内容だった。
「テゴマスで東京ドーム立てることになったよ！」
...？待て待て待て。意味が分からない。
そもそも俺、今活動休止中だし。
テゴマスのライブだって出来るかわからない状態だよね？
「え、なに？てごし頭おかしくなったの？大丈夫？」
あまりにも理解が追いつかなくて頭にハテナだらけの俺を見て手越が笑う。
「俺はいつも通りよ、失礼だね(笑)」
このタイミングで、いくら手越でもこんな冗談言わないことぐらいは分かってたけど、
「いや、うそでしょ？なにが？何の話してる？」
「だーかーら！東京ドームでやるの！テゴマスのゆめ！」
やっぱり信じられなかった。
「いつ...？」
「来年の5月。元々ツアーやる予定だったところ、会場だけ抑えてもらっちゃった！」
「抑えてもらっちゃったって... 俺、どうなるか分かんないよ...？」
だって、最初の治療の半年は過ぎてるけど、本当にどうなるかは分からなかった。
「分かんなくていーの！でも東京ドーム立ってるの！まっすーなら絶対復帰出来てるもん！」
こいつ、相変わらず無茶苦茶すぎる。
「まっすーの夢の場所でしょ？俺も一緒に立たせてよ。テゴマスで。ゴールが見えたら、まっすーも頑張れるかなーって思ってさ」
そう言って優しく笑う。
「まあ充分頑張ってるから無理してほしいわけじゃないよ！？でも、まっすーに笑ってて欲しいから... 勝手にごめんね」
手越は本当に昔から自分勝手でわがままで。俺が出会った中では一番を争うほど理解が出来ないやつだった。
でも、いつだってそれは手越なりの優しさ。
自分のことより相手のことを優先して、理解出来ないようなやり方でも確実に元気にしてくれた。
「ほんとに、バカだね...」
「バカ上等よ！！！」
こうして、叶えたい夢がまた一つ増えた。
.
いきなりお星様増えたりランキング上がったり、皆さんの優しさに泣いてます...ありがとうございます(；＿；)
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みーぽん(プロフ) - かのさん» ありがとうございます（ ; ; ）最後までよろしくお願いします！ (2020年4月4日 0時) (
レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 小説でこんなに泣いたの始めてです(＞＜)最高の作品に出逢えました！ありがとうございます！！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん、はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！-3-もぜひ、楽しんでいただけると幸いです(*´ω｀*)！よろしくお願いします♪ (2019年9月15日 20時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 本当に毎回毎回感動するお話をありがとうございます！ミーポンさんの作品には感動させられっぱなしです！これからも更新楽しみにしています！ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 2d564c1d47 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - こころさん» こころさん、はじめまして！大好きなんて、とっても嬉しいです(;o;)！更新、まだまだ頑張ります！ありがとうございます♪ (2019年9月8日 12時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月31日 0時
