第5章 : また一歩ずつ ページ22
♡
今日は雑誌の撮影の日。
本当はいつもまっすーと一緒なんだけど、今日は一人で撮影。仕方ないよね。分かってても、やっぱり寂しい。
あの日から会えてないけど、大丈夫かな...
「え？」
楽屋に入ったら、いるはずのない人がいた。
「てごし、おはよ」
「え、っ、まっすー？なんで？？！」
何食わぬ顔でソファに座るまっすーに、思わず駆け寄って抱きしめる。
「なんでまっすーいるの？！熱は？！もう喋って大丈夫なの？！どうやってここまで来たの？！」
嬉しさと心配が入り混じって感情がぐちゃぐちゃ。
「てごし、そんなたくさん答えれない。笑 熱はやっと下がったよ。喉も、だいぶマシ、だから来た」
声はまだ出づらそうだったけど、そこには確かに俺の大好きなまっすーがいた。
「もう...っ、めっちゃ心配したのに！こんなのズルいよ〜！！！」
そう言えば ごめんごめん って。ああ、まっすーが笑ってる。それだけでこんなにも嬉しい。
「...てごし、ごめんね。おれ、焦ってた。頑張るって言ったけど、どう頑張ればいいか分かんなくて。
でもね、てごしがゆっくりでいいって言ってくれたから、ちゃんと自分と向き合えた。
病気になったのはやっぱり悔しいけど、でも、頑張りたい気持ちはちゃんと思い出した。」
まっすーの病気が分かったから初めてかもしれない。こんなにしっかりした口調で、まっすーが話してるのを見るの。
たぶん、あの日までの焦りはもうないんだって思った。ちゃんと向き合えたんだね。
「本当に良かった... 俺、何も出来なくて、傷つけちゃってないか心配で...」
そう言えば、これでもかってぐらい首を振る。
「ううん、違う。傷つけたのは俺の方。弱くなって、てごしに甘え過ぎてた。ごめんね。」
そんなの、病気だって知ったら誰だって弱くなるの当たり前じゃん。
それどころか、自分の力でまた立ち直ろうとするなんて。
「一人で頑張らないでって、言ったのに...」
「うん、そうだね。ごめんね。でも、てごしのあの言葉があったから、また頑張ろうって思えたんだよ。
だからね、
また、てごしの隣にいてもいい？」
「...っ！当たり前じゃん！！！」
何があっても支えるよ。まっすーがどんなに逃げようとしても絶対離さないんだから。
これからも、一緒に闘おう。
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未来(プロフ) - なんだか読んだ覚えあるな、と登山の内出血のところで気づいたのですが、ほんならまた来世でなっていうのと被ってるのですね！（そちらの方はこの前読んだんです！）素晴らしい作品ですね、いつのまにか泣いてます(笑) (2020年5月16日 2時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みーぽんさん» 了解です ！これからも頑張って下さい d(^_^o) (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - かのさん» ごめんなさい、単なる誤字です。笑 ご指摘ありがとうございました(^^) (2020年4月3日 23時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みません。 (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませてもらっています。気になる点があったので、コメントしました。 ＃3-5のお話で｢くつろいがせてもらっていたら、｣という表現があるのですが、｢くつろがせてもらっていたら、｣の表記の方が正しい気がします。私の知識不足だとしたらす (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月18日 1時
