おーまいてぃーちゃー！質問です！！【zm】

質問！！ ページ2

「A、お前。ここままやと高校行けへんで？」

『大丈夫、大丈夫。どっかには入れるでしょ！』

「それは実力で250以上取ってから言えな？」


聞こえなぁい、と耳を塞ぐと、持っていたクリップボードで頭を軽く叩かれた。

暴力反対！女子の頭を叩くとは何たることか！！


『他の教科でどんな点数取ってもいいじゃん！社会は90以上！！ね！？大丈夫でしょ？』

「それだけ良くてもなぁ…」

『ゾム先生だって、英語は中学のも出来ないって聞いた』

「は！？それ、どこで聞いた！」


どこで聞いたも何も、ゾム先生の話はどこかしらで誰かが話してるから、そんなの分かんない。
でも、ゾム先生が英語苦手なのは割と誰でも知ってる話。

『あ、私、英語は一応45点取れるからゾム先生に勝てるね！』

「俺が万年最下位のお前に負けるとでも？」


社会だけ点数良くても、他がダメなら高校行けないからな、と再び言ったゾム先生はため息をついた。









「んで、ここがxの代入式になって…」

『えっと、こう？』

「おん、それであっとるで」


放課後、教室に男女2人何も起こらないはずが無く……なぁんて、何も起こらないから、こうやって勉強教えて貰ってるんだけどさ。



なんだかんだ言っても、ゾム先生は生徒に甘い。甘々のパンケーキにメープルシロップ掛けて、その上にホイップでも乗せたくらいの甘さだ。


『せんせ！出来た！！』

「おー、おめでとさん。さ、帰った帰った。部活無いんやろ？」


『…うん。また明日ね、せんせ！』


「はいはい、また明日」





……ねぇ、せんせ。

やっぱり私は面倒な生徒ですか？









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