好きな人って誰 ページ39
あ「…はぁ」
鳥「どうしたんですか?ため息なんて珍しいですね」
あ「あ…そっか。京介知らなかったね。私さ、太刀川さんと別れたんだ」
鳥「え…」
あ「風間さんと食堂でご飯食べてただけなのに…はは。かっこわるいよね」
鳥「そんなこと…」
そんな時、チャイムが鳴った。
鳥「こんな時間に誰が…?修か?」
あ「京介、私が出るよ」
鳥「いいです。俺が出るんで座ってて下さい」
京介が玄関へ向かった。私はのんびりとソファに座っていた。
しかし京介が中々帰ってこない。
気になって様子を見に行くと、何故か怒ってる京介が居た。
鳥「帰って下さい。迷惑なんで」
あ「京介〜?」
太「A!!」
あ「っ!」
ビックリしすぎて床にしりもちをついた。
鳥「大丈夫ですか?」
あ「あ、うん…ありがとう京介」
太「A…俺、謝りに来たんだ」
あ「っ!」
太「ごめん…変な嫉妬してお前を傷付けて悪かった…」
あ「別に…もう良いですから…付き合ってませんし」
太「俺ともう一度付き合ってくれ」
あ「っ…いや、無理ですっ…」
太「俺のこと…もう嫌いか?」
あ「っ……大嫌いです。もう顔も見たくないんで今すぐ帰って下さいっ…」
太「話だけでも聞いてくっ…」
私は下を向いて太刀川さんを玉狛から追い出した。
あ「もうっ…私に関わらないで下さっ…」
鳥「Aさん。もう今日は休みましょう…太刀川さんに出水先輩。今日は…」
太「ああ…悪かったな」
出「京介、明日ちょっと本部来い。色々話がある」
鳥「分かりました」
京介が扉を閉めた瞬間、私は泣き出した。
もしかしたらまだ二人は玄関前に居るかも知れないけど…
あ「うわぁぁぁん」
鳥「…大丈夫ですから」
あ「どうしよっ…あんなこと言っちゃったっ…太刀っ…慶の事好きなのにっ…」
鳥「もう忘れましょう…太刀川さんはあんなこと言ってましたけどきっとまた同じ事になります」
あ「っ!…」
鳥「俺が居ます…俺が居ますから。だから心配しないで下さい」
あ「京介っ…ありがとうっ…」
泣いてる私を優しく抱きしめてそのまま京介の部屋へ。
部屋に入って京介は私をベットに寝かせてそのまま一緒に朝を迎えた。
鳥「…Aさん。こんなずるい俺を…許して下さい」
寝ているAにソッとキスした京介はベットから抜け出して朝食へ向かった。
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作者名:あかね色 | 作者ホームページ:http://id2.fm-p.jp/653/krbo/
作成日時:2015年7月28日 20時