どこに居る? ページ35
あ「慶…あの、風間さん!失礼します!」
私は風間さんの返事も聞かずに慶を捜すために走った。
何処にいるのか分からない…
あ「慶…」
キョロキョロと辺りを見回すと慶の頭が見えた。
あ「慶!!」
私はその方向へ走った。
走った先には確かに慶。
あ「慶っ!待って!!慶!!」
太「…」
あ「慶っ!!」
太「うるさい…俺に近寄るな」
あ「っ…」
太「俺より風間さんが好きなら俺の告白なんてオッケーするな」
あ「違うよっ!!」
太「違わないだろ?!昨日だって迅とキスしてたろ?!」
あ「え…」
太「っ…俺が好きじゃなくて他の男と遊びたいならそうしろ…もう俺はお前の彼氏じゃない」
あ「やだっ…慶っ!」
太「もう慶なんて呼ぶなっ!!」
あ「そんなこと言わないでっ…」
太「っ…触るなっ!」
あ「きゃっ!」
慶は私を押してその場から去った。
あ「ううっ…何で…迅の嘘つきっ…」
私は泣きながら本部を歩いた。すれ違う人みんなが心配そうに見ていた。
荒「Aさん?!」
あ「荒船っ…ひっく…」
荒「ちょっ…どうしたんです」
あ「荒船ェェェェ!!!」
泣き叫ぶ私をおろおろしながらもぎこちなく抱きしめる荒船。
そんな様子を見つけて荒船を蹴り飛ばした勇者。
当「何してんだお前」
荒「いてぇな…」
当「Aさん?!お前…泣かせたのか」
荒「違う…俺が見つけたときには泣いてた」
当「離れろよ」
荒「無理」
あ「ううっ…」
荒「どうすりゃいいんだよ…」
嵐「ん?お前ら何して…A?!」
あ「嵐山っ…?」
嵐「どうした?こっちにおいで?」
あ「うわぁぁん!」
私は荒船から離れると嵐山に抱きついた。
嵐「どうした?」
あ「慶にっ…フラれたっ…」
嵐「はあ?!あのA依存症みたいな人が?!嘘だろ!?」
あ「もうっ…俺の彼女じゃないって…言われたっ…」
嵐「ひとまず本部だと人が多いからな…俺の隊の作戦室に来い」
あ「うんっ…」
嵐「抱きかかえるぞー」
そう言って私をひょいと抱きかかえて隊の部屋に。
部屋に来てもずっと泣き続ける私。中には隊のみんなが居てビックリした顔で見ている。
木「どうしたんですか?!」
佐「ちょっ…もしかして嵐山さんが泣かせたんですか?!」
嵐「違う!泣かせたのは…太刀川さんだ」
時「え?嘘ですよね?だって太刀川さんってAさん依存症ですよね?」
慶ってみんなからそう思われてるの?
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作者名:あかね色 | 作者ホームページ:http://id2.fm-p.jp/653/krbo/
作成日時:2015年7月28日 20時