愛され病弱少女は須堂くんの彼女！【学校のカイダン】2

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Aside



夏樹「…Aの話、今度は全部信じるから…話してくれねえ？」



その夏樹の言葉を信じて、私はここ最近の出来事を話す。



「…最初に言った通り、転んだときタクトが助けてくれただけなの。
なんであんな写真撮られてたのか、わかんない…」



洗いざらい事実を夏樹に伝える。



「最近は、夏樹と一緒にいなくなった、じゃない…？だからタクトのファンとか、夏樹のこと好きな子に…結構色々されちゃって…。
でも当たり前だよね。…自分の好きな人の彼女が、傍からみたら浮気みたいに見える写真見たら…。」



一通り話終えて、夏樹を見上げるととても悲しそうは顔をしていた。



夏樹「…ごめんな、信じてやれなくて。守ってやれなくて。
あの写真で、Aだって傷ついてたんだよな…」

「…っ私こそ、ごめんなさいっ、夏樹のこと傷つけて…」

夏樹「これからは絶対にAのこと守るから、約束」



そういった夏樹にキスをされた。
久しぶりの夏樹の温もり。

それが懐かしく思えて、また涙が流れた。




ーーーー

南side

夏樹に連れられAが娯楽室に来た。
二人で戻ってきた夏樹たちを見て、私もみんなも安心した。



タクト「A、…ごめんな。俺の周りにいる奴らにされたんだよな…」

「タクトが謝ることじゃないよ！…私こそ、迷惑かけてごめんね？」



夏樹「そいつらどうする？」

南「…許せないわよね」

陸「追放？」

「ちょ、ちょっと待ってっ、その…何もしないで…？」

波留「でも…」

「私は大丈夫だから。…何かあったら夏樹が守ってくれるしっ。ね？」

夏樹「…ああ。当たり前だ、命に変えても、ってな」

「ふふ、王子様みたい…」



Aの言葉に、みんなの張り詰めた雰囲気が解けて、穏やかに戻った。


Aが元気になって、笑顔が戻ってよかった。

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