【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ34)

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§悩み事§ ページ34

『久しぶりィクロームっちいい！最近会えなくてさびしかったよさびしかったよ俺ーっ。もうねー、血なまぐさいし全体的な雰囲気としてドロドロだしさー、ああやっぱり女の子は癒されるねえ。あ、だからと言って別に犬たちを退け者にしようってわけじゃないよ、俺三人とも分け隔てなく好きだから！』

翌日、黒曜ランドに来たAは、さっそくクロームに抱きつき、そして三人に愛とも思える言葉をまくし立てた。
だが、一見普段通りに思えるAの様子をクロームは疑問に思った。

「…A？」

『うんー？』

「何か、あったの？」

っ、と。
一瞬、いつも饒舌なAの言葉がつまった。

『…ねえ三人とも。俺って、いつも嘘ついてるように見える？』

三人は互いに顔を見合わせ、

「…いつも関係の無いことを沢山話したりするから、何考えてるかわからない事はあるね」

「嘘くせー顔してるびょん」

「…まだ、あんまりAのこと教えてもらってないから…」

と、口々に答える。犬に至ってはひどい言いようだ。

『え、犬ひどっ。…そっかあ、じゃあやっぱ俺って何か嘘臭いのかなあ』

自分じゃわかんねーんだけど、と溢すA。

『…俺さ、最近よく「嘘ついてるみたいだ」って言われんだよね。しかも昨日店長に「もっと周りを頼れ」なんて言われちゃってさあ…。なんか、このまんまじゃダメみたいな気がして。やっと出来た自分を心配してくれる友達にだって…。自分で無意識に嘘ついてんなら、直すように努力したい。だから、』

その先、Aは自分でもどう言っていいかわからなかった。
けれどクロームは、

「…うん」

と、頷いてくれた。

続いて二人も、渋々にというか、めんどくさそうにというか、…それでも頷いてくれた。

『…あはは、なんか凄い、くすぐったいというか。じゃあ、改めて俺のこと。綾崎A、14歳で座右の銘は「男は顔とハート、女は色気とガッツで勝負」な健全な女子でっす』

そういえばあまり自分のこと話してない、と思ったAは一通り自己紹介をした。
しかしその二秒後。

「…女子？」

三人分の声が重なった。

『いえす、あいあむ女子』

黒曜ランドに驚きの声が上がった。

―――――
雨戦入れなかったあああああああああああああああ！

次こそは入ります、多分！