【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second (ページ3)

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§お兄さん§ ページ3

自分はぼっちじゃないんだ、ちゃんと友達がいるんだということを全力で説明したら、悪い、と謝ってくれた。思ったより人をいびらない良い人だったらしい。

『それでお兄さん。なんで河原で一人でぼーっとしていたのさ。失恋？失恋なの？浮気されたの？ぷぷ』

「たくましい妄想力だな。笑ってんじゃねえよ。失恋もしてないからな。」

げんなりしたような顔でそう返ってきた。会ってものの3分で相手をげんなりさせちゃったよ、俺。

『なんとなくやることないから居た感じ？』

「…まあ、そんな感じだ」

なるほど。彼女がいないからヤルコトがないと。ほほう。

「今なんかよからぬ事考えただろ」

『いや別に』

「ダウト。しかも多分下ネタだ」

なんだこいつエスパーか。

「寿司食いに行ったら休みだったんだよ…。前に…知り合い？が、美味いって言ってたから来たんだけどな」

『もしかして竹寿司？』

「お、知ってんのか」

『あそこ大トロが美味いんだよ』

「俺は甘エビとウニが好きだな。」

『舌触りがいいよね』

その後、寿司から海の話、海から外国の話、外国の話から童話の話とか、中々話があって色々話した。
このお兄さんはどうやら家族と一時的にこっちに来ているらしく、しばらくの間滞在するそうだ。(ちなみにイタリア人だったらしい)

『…あれ、つーかもう真っ暗だ。』

「ん？ああ、本当だ」

人魚姫の話はハッピーエンドかバッドエンドかで語り合っていると、夕日が沈んで、もう辺りは真っ暗だった。

『じゃあ、俺そろそろ帰るよ。いやあ、久々に話があって楽しかった』

「こっちも悪くない午後だったよ。よお、またここら辺で会ったら、話し相手になってくれねえか」

『暇だったら喜んで。あ、でも次会ったら一緒に女の子に声かけに…』

「だが断る」

ちぇ、そこは「おっ、いいねえ」だろ。

そうして、俺はそのお兄さんさんと別れた。
…ん？あれ、あの人そう言えば名前聞いてなかったな…。

―――――

だいたい…お兄さんがなんなのかわかった人もいると思います…！

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