あの子になれなくて

夢の中 ページ16

アンチから手紙が届き始めてしばらく経ち、誰にも相談できず苦しい日々を過ごしていた。


今日も一睡もできなかった…病院にでも行ってみるか…？

夜になり目を閉じるとマイナスな事ばかり考えてしまい眠れずにいたのだ。病院から貰う薬はよく眠れるようになると噂を聞いた私は病院に頼ることにした。



医者「実は、精神的なストレスによる一時的に夜間眠れない状態は、生理学的な不眠状態ではありますが、「不眠症」とは言いわないんです。ここからは私の憶測で話させて頂きますが、、、お嬢さんは有名なアイドルの方だよね？テレビでよく拝見します。もし、精神的なストレスを感じるのであれば一度専門の病院で診てもらうことをおすすめしますよ。」


サンタクロースのようなお爺さん先生は優しく微笑む。


「睡眠薬は一度飲めば止められなくなることがあるんだ。手遅れになる前に判断したほうがいい。頑張りすぎてはいけないよ。若いんだからね」



「……ありがとうございました。」


去り際に先生は優しく言ってくれたが、
私は性格が悪いのかもしれない。
何も知らないくせにって少しだけ思ってしまった。




その日病院から貰った薬をみんなに隠れて飲むとぐっすり眠ることができた。久々の睡眠にすごく幸せだったが、それ以上にその日に見たSEVENTEENみんなで笑い合っている夢が私を幸せな気持ちにさせたのだ。






夢の中の私は自由だった。
ユナになりたいなんて気持ちはなくて、おとぼけで明るい妹を演じてなくて、頑張らなきゃって必死にもがいてなくて、ただただ大好きなSEVENTEENのメンバーみんなと歌って。踊って。笑い合う。そんな夢だった…

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ラッキーカラー

あずきいろ

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