あの子になれなくて

撮影2 ページ13

ウォヌオッパとの撮影が終わって今度はウジオッパとの撮影だ。


ウジオッパとの撮影はさっきのウォヌオッパとの撮影とは違い、私の妹感満載の愛嬌たっぷりの撮影だった。

「何そんなにじろじろみて。私何かついてる？それとも私がそんなに可愛い？？」

妙な空気を変えたくて
ウジオッパに向かって愛嬌をしてみたけど、
ウジオッパは難しい顔をしたまま話し出した。

「いや、ウォヌとなんかあったのかと思って。ウォヌもお前もいい雰囲気じゃなかったけど」

「私が可愛いかってことにはつっこまないんだ笑 んー、何もないよ、ウジオッパは心配ばっかりだね。他人に興味無さそうなのに笑」

いつものように笑って誤魔化する。

「お前は昔から無理するだろ。ユナと違って何も出来ないから、危なっかしいんだよ」

「そんなに私に優しくしてくれるのウジオッパだけだよ。あ、他が優しくないってわけじゃないよ？ただみんなユナが1番だから」

笑いながら自嘲する。

「そういえばずっと前に助けてくれたのもウジオッパだったよね。あのときのウジオッパはヒーローみたいだったなぁ」


「ヒーローってなんだよ笑
　そういえばそんなこともあったな」




ウジオッパは私をみるときはいつも難しそうな顔をする。ユナといるときのように穏やかに笑わなくて、いつも困ったような顔で笑うんだ。









そんな顔をさせるようになったのは
きっと、あの日からだったと思う。

ウジオッパはヒーロー→←撮影1

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ラッキーカラー

あずきいろ

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