只今高嶺の花に恋わずらい中です【竈門炭治郎】

page２６ ページ27

「ぁ、いや、えと……………………」


さっき自分が言ったことをふりかえり、
顔を赤くする。




「た、炭治郎くん…？」


そして、全否定。

「や、ほんとごめんなさい！！！！違うんですコレはただ口が勝手に……！！！！！！」

「ふふ、いいのに別に」

「っ、忘れてください本当……」


ああ恥ずかしい。



なんでA先輩の前ではいつもこうなんでも口に
してしまうんだ俺！？




そう悶々としていると、A先輩が隣に座る。


「大会、勝てそう？」

先輩がにこやかに聞いてきたので、俺は軽く答えた。


「いや、まだまだですよ！もっと頑張らなきゃ」

俺が張り切って言うと、先輩がけらけら笑いだした。

「な、なんで笑うんですか！」

「ごめんごめん、そんなにいつも真剣なんだなって…凄いね。羨ましいなぁ」



「炭治郎くんらしいよ、その真剣なのに笑われるとこも含めてね」




俺らしい。



そんなことばが、俺の心をくすぐる。

さ、そんなのはさておき。


「だ、だって俺はこれでも真剣に頑張ってるのに！！なかなか記録良くならないから…………」

「んー…私は、速さだけに目を向けない方が良いと
思うなぁ…」





......

page２７→←page２５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す