・ ※シリアス ページ30
とはいえ、縁側にいたり、寝ていたりするときもあるのでそこまで珍しくもないと、手洗いをしてから一先ず２階にある自室へと荷物を置きに行き、着替えてからおまんじゅうとゆべしを手に台所へ置きに行く。
しかし、稽古部屋にも源十郎の姿はない。
(縁側かな？)
そして縁側に向かう障子を開けると、なんと庭に落ちて横たわっている源十郎を発見した。
「しっ……師範！？」
Aからダラっと嫌な汗が伝い、どんよりとした空から大粒の雨が降り始める。
雨に濡れても動くことのない源十郎を前にAはガタガタと落ち着きのない手で救急車を呼ぶ。
「師範っ！嫌…嫌です！しっかりしてください！！師範！」
懸命に呼び掛け続けると
源十郎「ゔぅっ…A…？」
「師範！いま救急車を呼びましたからね！大丈夫ですからね！」
目立った外傷があるわけではない。ただ物凄く顔色が悪い。Aはブランケットを持ってきて源十郎に掛けると体を支える。そして体を支えて気がついた。
(…師範、かなり痩せてる…。こんなに、弱々しかったっけ…？)
源十郎「すま…んな…」
息も絶え絶えに話す源十郎と自分に言い聞かせるように
「大丈夫ですから！」
と声を掛け続けた。やがて到着した救急車に同乗してAは源十郎と共に病院へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなえ(プロフ) - 黄昏さん» 読んでいただき、ありがとうございます！亀更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2022年7月6日 14時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 初めまして、「私、気が付いたら極道でした」を読ませて頂きました。とても、面白くて続編を楽しみにお待ちしております。 (2022年7月6日 3時) (レス) @page26 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
みたぞの(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ！！続編作ってもフラグのチェックが入ってしまいます！！確認して外して下さいね！！ (2022年6月29日 22時) (レス) id: 5dcad8042f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなえ | 作成日時：2022年6月29日 18時
