Episode6 決意 ページ21
お見舞いに行ったときには清水は意識を取り戻しておらず、かなりショックを受けたがその後回復したと聞き、Aは非常に安心していた。そんなある日、突然相良が家を訪ねてきた
相良「おいA…」
「あ、相良の兄貴!お久しぶりです。って…怪我…!」
相良「治りかけだ、大したことじゃねぇよ。それより一条から聞いた、お前無線作ってんだってな」
「はい、大したものではないですけど…」
相良「使えんなら何でもいい。それ今あるか?」
「はい、こちらです」
(なんだろう、殺戮オーラが半端ない…)
そして相良を蔵に案内し、作った超小型無線を見せた。
「これなんですけど、少しだけ改良はしたんですが離れてる距離は30キロ圏内じゃないと使い物にならなくて、使える時間は電源をつけてせいぜい10分程度なんです…」
相良「なるほど…まぁ、十分だ」
相良は一瞬考えるように顎に手を置き、そして悪巧みをする子供のような笑顔を見せた。
相良「おいA、これ今いくつある?」
「え?2つだけですけど…」
相良「これ大至急新品で十個用意しろ」
「十個!?それは…いつまでにでしょう?」
相良「3日後」
「えぇっ!そんなすぐには…」
相良「あぁん?」
(やっぱこわいぃ…)
「は、はい…作らせていただきます…」
結局無線機が何に使われたのかはAは知らないが、2日間徹夜でコツコツと無線機をなんとか完成させたのだった。
その一週間後に一条からあの無線が役に立ったからお礼にと食事に連れて行ってもらい、抗争に勝利したと聞かされた。
(争い事は好きじゃないけど…早く兄貴達の役に立ちたい…一緒に戦えるようになりたい…。それで少しでも兄貴達の怪我を減らしたい…)
一条や相良、清水の姿を見てAは気持ばかりが焦っていた。
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ひなえ(プロフ) - 黄昏さん» 読んでいただき、ありがとうございます!亀更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2022年7月6日 14時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 初めまして、「私、気が付いたら極道でした」を読ませて頂きました。とても、面白くて続編を楽しみにお待ちしております。 (2022年7月6日 3時) (レス) @page26 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
みたぞの(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ!!続編作ってもフラグのチェックが入ってしまいます!!確認して外して下さいね!! (2022年6月29日 22時) (レス) id: 5dcad8042f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年6月29日 18時