私にも守れたら (ページ27)

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24話ページ27

「お、つるまじゃん。任務帰り？お疲れ〜」

「おー」

「先輩に対しての挨拶がそれかよ」

早めに終わらせた防衛任務のあと、そのままボーダー本部へ向かう。久しぶりにランク戦でポイント稼ごうかなと思い、ブースに近づくと、どこからか出水先輩があらわれた。

「先輩もお疲れです。てか一人で何やってんの？」

「ランク戦に決まってんだろ。てか一人とか言うな」

そう言うと同事に頭をチョップされる。痛くない。頭をさすりながら、出水先輩に話題を持ちかける。

「ランク戦といえば、玉狛すごかったんですよね」

「おー、明日荒船隊と諏訪隊とらしいな」

「えーまじ。見たいー」

「見に行きゃいいじゃねーか」

「多分任務です」

「お前も？オレらも明日任務」

「ええー！」

「露骨に嫌そうな反応すんな」

まじかよ。明日太刀川隊かよ。聞いてみると時間も全く同じ。
太刀川さんとやるとほとんど倒しちゃうからつまんないんだよなー。

「ま、柚宇さんもいるんだし、楽しもうぜ」

「趣旨間違ってない？まあ柚宇さんいるんならいいけどさ」

「敬語使え」

「はいっ」

たまに敬語が抜けてしまう癖がある。敬語が苦手なだけ。喋ろうと思えばいけるけど、なんか嫌。基本的にたまに敬語が抜けるくらいなら、皆さん優しいから大体見逃してくれる。

けど、出水先輩はなんかそのへん厳しい。もっと慕えってことかな。
尊敬してる人には毎回ちゃんと気を付けてるからほぼ敬語だけども。三輪先輩とか風間さんとかね。

「おい、今失礼なこと考えてたろ」

「出水先輩は尊敬してないってことか！………あっ」

「よーしブース入れ。ポイント掻っ攫ってやる」

「ああああ」

そしてブースに連れいて行かれる。ひどい。