私にも守れたら (ページ25)

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22話ページ25

「私も手伝いますよ」

流石に疲れてる人間に負担ばかりかけさせてはいけないので、手伝うと申し出る。

「ああ、助かるよ。宇佐美先輩、エプロンもう１枚ありますか」

「あるよ〜。ほい、これ」

小南が前に使ってたやつ。多分サイズ的には大丈夫だと思うよ。

そう言ってメガネをくいっと上げる宇佐美先輩。

「ありがとうございます」

何したらいいですか？と遊真と一緒に聞く。

「今レイジさん達が買い物に行ってきてくれてるから、その間にできる事だな」

簡潔にわかりやすく私達に指示を出す烏丸先輩。料理はたまにする程度だけど、これならできそうだ。

「「りょーかいです」」

遊真と同時にそう言って、各自自分の担当に向かった。

あの後、メインの食材を買いに行っているレイジさんたちが帰ってきたと同時に、サラダやスープなどの盛り付けが完了していた。

早速レイジさんたちが買ってきてくれた食材を受け取って調理し始める烏丸先輩。絵になるわ〜。そりゃ藍ちゃんもメロメロになるわな。

そう思いながら烏丸先輩の手元を見てみると、器用に鶏肉を捌いている。まるでプロのような手付きに少し感動。

切り終わった唐揚げを揚げていく。するとみるみる色が変わってきて美味しそうな匂いが漂う。

隣の遊真はすでにジュルリとよだれを垂らしている。

「遊真、つるま。もうすぐ完成しそうだから、食器とか準備しといてくるか？」

「オッケーです」

わくわくしながら言われた通り、食器を取りに行った。

「おいし〜！久しぶりですね、烏丸先輩のご飯」

「ん〜！流石とりまるくん！」

あの後、無事ご飯の準備も終わり、今度は食べる時間。
小南先輩や迅さんも帰ってきて三雲くん、以外の玉狛メンバーと食事中。

「そういやAちゃん、一級取ってたね。おめでとう」

パチパチと拍手する宇佐美先輩。

「いっきゅう？？」

「…A、もしかして今回の大規模侵攻の戦功見てないの？」

「せんこう…」

あまり聞き慣れない単語が小南先輩の口から出てくる。なにそれ

「もっと人の話聞けよ」

「すみません」

「戦功っていうのは、今回の大規模侵攻侵攻の活躍の報酬みたいなのよ」

ため息をついて呆れた様子で説明する小南先輩。
へ〜、ポイントとお金貰えるんだ。そういやポイント増えてたような……今度はお金貰いに行こ。

皆で他愛ない話をしながら食べていても、時間がすぎるのは早く、烏丸先輩が作った料理はいつの間にか綺麗になくなっていた。