私にも守れたら (ページ24)

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21話ページ24

「おお、なるほど。意外と簡単だったな」

ありがとう、と言ってペコリと頭を下げる遊真。

「いいよいいよ。他の人と連絡取るときも同じ感じだし、わからなかったらその人に聞けばいいと思うよ」

数分で電話以外にもスマホの基本的な事、メールなどの使い方を教える。
その時に試しに、私の連絡先を入れたので、今遊真のスマホに入っている連絡先は私だけ。

「試しに私の連絡先入れたけど、普通に電話とかしてきて大丈夫だからね」

「おう、わかった。助かる」

嬉しそうに自分のスマホを眺める遊真。喜んでいただけて何よりです。

「ごめんおまたせ〜！どら焼きとでいいかな？」

「はい、嬉しいです。ありがとうございます」

どら焼きとお茶を持ってリビングへ飛び込んでくる宇佐美先輩。それにペコリと頭を下げた。
美味しそうなどら焼きだな〜

「じゃあ、いただきますね」

パクリと一口。ん〜美味し〜。どら焼き久しぶりに食べたかも。
もう一口とバクバク食べながら、時々お茶も飲む。一瞬で完食。ごちそうさまでした

「こんちは。遅れてすみませ……ってつるまじゃないか」

「あ、おかえり。とりまるくん」

「とりまる先輩おかえり」

「烏丸先輩こんにちは。お邪魔してます」

どら焼きを食べ終え、3人で軽く談笑していると、リビングの扉がガチャりと開き、烏丸先輩が顔を見せる。
それに順に挨拶する私達3人。

「お疲れ様です」

と、宇佐美先輩と遊真に向かってそう放つ。
そして体をこちらへ向けて、「つるまも久しぶりだな」と言った。

「はい、お久しぶりです」

「ここにいるってことは飯食ってくんだろ？じゃあ今から作るから。遊真、少し手伝ってくれるか？」

「りょーかい」

鞄をおろし、学ランを着たままエプロンをつけて準備にかかる烏丸先輩と、宇佐美先輩にエプロンを着せてもらっている遊真。

学校から帰ったばかりなのに大変だな…。