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あの日簓さんは、朝まで呑んで帰ってきていたのを同時に思い出す。
確か、高校の同窓会かなんかだったはず。
ああ、なるほど。
点と点が線で繋がった気がした。
そりゃ、私がいくら彼のことを想っても、届かなくなったわけだ。
べったりと張り付けるようにその香りを身体中につけた挙句、平気でそれを他所の女…しかも浮気相手に振りまく、というのは、そういう事なんだろう。
そう思うと、幾分か心が楽になった気がした。
…そんなの、ただの言い訳だけれど。
隣で寝る簓さんに気づかれないように、起こさないように、ゆっくりと体の向きを外に変えて、ベッドの端に寄り体を丸めた。
ズキズキと痛む心臓を抑えるように、自分の体を抱きしめる。
私は、最初だけしか、想われていなかったのだ。
手に入っただけで満足して、お飾りのように隣において置かれるような、小綺麗な顔をしたアンティークの人形のように、私は彼の物同然だったのだ。
気づいていたフリをしていただけで、それを認めようとは思わなかった。
けど、そのことを今、心では認めたくないのに頭が認めている。
心では嫌だと叫ぶのに、頭では仕方がないと諦めている。
勝てるはずがなかった。
いくら、彼自信が、私のことを求めて手に入れていたとしても。
勝てるわけが無いのだ。
初めて愛おしいという気持ちを、初めて想うということを、初めて、誰かを愛するという気持ちを教えてくれた相手に、何億、何千億という可能性の中で、ひょっこり顔を出しただけの私なんかが。
簓さんの、初恋の相手に、敵うはずが無いのだ。
その事を理解したときに、私が何度彼に好きだと愛してると伝えたとしても、もう彼の目は私に向いていないのだから、届かないのも当然。
ふと、背中越しに彼の寝息が聞こえてくる。
こんなに近くにいるのに、果てしなく遠い場所に置いてけぼりにされた感覚が、独りぼっちの私を襲った。
………
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星妻桜@姉妹同盟(プロフ) - 主の心を俳句に 好きすぎる 推しイケメンか 無理しんど (2020年9月17日 2時) (レス) id: fe16128dce (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 綾海さん» 了解です!リクエストありがとうございます!!さては寂雷先生推しですか??()遅くなりますが、気長にお待ちください! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - こんばんわ!リク受付ありがとうございますm(__)mはい!完成ゆっくり楽しみにお待ちしています♪おやたぬき様のペースで此れからも頑張ってください!!ではまたっ (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 月華姫さん» 了解しました!!遅くなってしまうかもしれませんが、気長に待っていただけると嬉しいです!リクエストありがとうございます!! (2019年2月20日 21時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
綾海(プロフ) - リクエストで、交通事故でPDSDになってしまった夢主(寂雷先生の年の離れた妹)と寂雷先生のお話がみたいです。 (2019年2月18日 20時) (レス) id: ba228ed2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おやたぬき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時:2018年9月27日 21時