1番とは?/夢野幻太郎 ページ16
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彼氏さんである、幻太郎さんの考慮でシブヤDivisionの集まりに参加出来ることになった私。
「幻太郎さん、他の人とばっかり話さないでくださいね…?」
と、乱数くんの事務所の近くにある居酒屋に向かう途中、繋がれた手をギュッと握りながらそう言えば、ちらりと私の方を見て、小さく笑う幻太郎さん。
「え、なんで笑うんですか??」
「いや、貴女があまりに面白い顔をしていたので…」
クスクスと上品に笑いながらそう言った幻太郎さん。
「うぅ、酷いですよ…」
当たり前です、なんて言葉を期待していた私は、少しだけガッカリして頬を膨らませる。
と、グイッと繋がれた手を引かれて幻太郎さんの顔が近づく。
「わっ…」
「……なんて、嘘ですよ。………貴女があまりにも可愛い顔をしたものですから…少し、意地悪したくなっちゃいました」
「っ〜!!!」
チュッとリップ音をたてて、私の膨らんだ頬に口付けをし、唇がキレイな弧を描く。
「…ちょっと〜、お店の前でイチャつかれると、僕達入りづらいんですけど〜?」
後ろから聞きなれた声が聞こえて、既に赤い顔がもっと赤くなる。
「ら、ら、乱数くん!ご、ごめんね!入ろっ!!」
「別に良いんだけどね〜。Aちゃんの赤い顔、かわいーし!」
鼻歌を歌いながら私のわきを通ってお店に入る乱数くん。
…あぁー………恥ずかしすぎる…………。
早く行きましょう?としれっとお店の中に入っていった幻太郎さんの背中を少し睨みながら、私も中へと急いだ。
_________
最初は、乱数くん、帝統くん、幻太郎さん、私の4人だったのが、乱数くんがイケブクロの山田三兄弟を呼んだため、4人から7人に増えてしまった。
私はと言うと、話に夢中になっている彼らの代わりに頼まれたものをテーブルに配ったり、空いたお皿を出したりと大忙し。
「Aさんっ!これもお願いします!」
「い、一郎くん、そこに置いといてくれるかな?」
「Aちゃーん!これ頼んでくれる〜?」
「お、これも頼む!!」
「帝統、お金は?」
「いや、まぁ、なんとかなるだろ!!」
「はーい!まとめてくれると嬉しいです!」
色んなところからのお願いを聞いているうちに、効率を求め、幻太郎さんの隣から入口から1番近い一郎くんの隣に腰を下ろした。
………
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星妻桜@姉妹同盟(プロフ) - 主の心を俳句に 好きすぎる 推しイケメンか 無理しんど (2020年9月17日 2時) (レス) id: fe16128dce (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 綾海さん» 了解です!リクエストありがとうございます!!さては寂雷先生推しですか??()遅くなりますが、気長にお待ちください! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - こんばんわ!リク受付ありがとうございますm(__)mはい!完成ゆっくり楽しみにお待ちしています♪おやたぬき様のペースで此れからも頑張ってください!!ではまたっ (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 月華姫さん» 了解しました!!遅くなってしまうかもしれませんが、気長に待っていただけると嬉しいです!リクエストありがとうございます!! (2019年2月20日 21時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
綾海(プロフ) - リクエストで、交通事故でPDSDになってしまった夢主(寂雷先生の年の離れた妹)と寂雷先生のお話がみたいです。 (2019年2月18日 20時) (レス) id: ba228ed2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おやたぬき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時:2018年9月27日 21時