【ヒプマイ】君と。【短編集】

・・ ページ15

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私はどうしたらいいのか困ってしまう。


そりゃそうだ。

にぃは最近、ヒプノシスマイクを使ったDivisionバトルの決勝で勝ったばかり。


独歩さんや一二三さんとの打ち合わせやらなんやらで家に帰ってくるのも遅かったし、

第一に本業である医者の職でも患者さんの容態が急変したり、突然の休暇で代わりに診察に入ったりと忙しい。


そんなにぃの手枷、足枷になりたくなくて平気な私を装うのだけど、私の体力がそれを許してくれず。



「Aっ！」

「っ、わ…ごめ…」


いつもなら寝ている時間だ。睡魔と疲労に耐えられなくなった体は、脚から私を蝕んでいたらしく、

冷蔵庫にペットボトルを戻そうとすれば、今度こそ倒れてしまう。


にぃが頭を守るように抱きかかえてくれたから頭を打つことはなかったけど。


「やっぱり、無理してたんだね」

「ちが…」


あきれたようなにぃの溜息に慌てる。

やだ、にぃには呆れられたくなんてないんだ。


涙目になりそうになるのを耐えて、言葉を探していると私を抱き上げてリビングを出るにぃ。


「な、なにっ？」

「もう寝た方がいいよ。自分の部屋に戻すと寝ないだろうから、私の部屋で今日は一緒に寝よう？」

「え、えっ」


ふわりとほほ笑んだかと思うと階段を上った先、いつも私が進む方向と逆方向に進んで扉を開ける。

鼻をくすぐる私と同じ柔軟剤の香りに、にぃのシャンプーの香りが混ざった甘い匂いに少しだけ、ドキリと胸が鳴る。


「っしょと、」


にぃのベッドの上に降ろされて、口元まで布団を掛けられ、にぃの香りに包まれる。


「寝るんだよ？」


優しく微笑んで、私の額に軽く口づけをすると一撫で、二撫で頭を撫で電気を消す。





「うぅ〜〜〜」





恥ずかしさと睡魔、勝ったのは睡魔だったようで、起きたのは翌日の朝だった。









………


お兄様には勝てませんね。


「にぃやばい、リスペクトする。ありがと」


どうやら、レースもすべてつけていてくれたみたい。





綾海様！！いかがでしたでしょうか？遅くなってしまいすみません！！！







いいな、こんなハイスペックなお兄ちゃん欲しい()

1番とは？/夢野幻太郎→←神宮寺寂雷 / 心配させないでくれ

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