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現場班が鑑識にガムテープを渡しているのを横目に、交渉班は警官に話を続ける。

「身長でも顔でも、何でもいいから特徴はないか?」
「身長はわかります。ですが、帽子を深く被っていたので顔までは……」

しゅん、と音がつきそうなくらい眉尻を下げて警官は言った。そんな表情で言うのは、役に立つことが出来ない申し訳なさからか、それとも、交渉班の不動と黒江が恐ろしいからなのかはわからなかった。
ただ、帽子の下から後ろ髪が出ていたので、髪色は答えられます。と瞳を輝かせて言った。先程は役に立つことが出来ないからしゅんとなったのだろう。

「それでもいい」
「えっと、三人とも男性で、一人の身長は不動さんよりも少し小さいくらい。確か、黒髪」

警官がそう言うと、素早く手帳を取り出して不動は書き込んだ。他には、と言って次を促す。

「あとは、丁度不動さんと同じ身長の方が一人で、うなじまでの露草色の髪。もう一人は黒江さんよりも少し大きいくらいで、長髪なのかな、後ろ髪じゃなくてこめかみのところが出ていて赤茶色でした」

それも素早く書き込むと警官は、何かを付け加えようと必死にその三人を思い出す。他には特徴はないか、う〜ん、と唸った。

「あと、その三人目の方が頬に大きな湿布を貼っていました。まるで、何かを隠しているかの様に」
「湿布……。それは右か? 左か?」
「左です」

手帳をパタンと閉じて、感謝する、と無愛想に不動は言った。本当に感謝しているのか、と問いたくなるくらいに表情がない。そのままポケットからスマホを取り出して、着信履歴から一番上にある美影の文字をタップしてそのまま受話器のマークをタップして耳に当てた。
コール音が二回鳴ると、何かわかった? と先程とは打って変わって、いつもの能天気な明るい声が聞こえてきた。

「ああ。結構な情報が入った。今から戻る」
「ん、早くしてね。じゃないと廣瀬君が不安に押し潰されそうだから」

カラカラ、と笑う美影の後ろで、そんなことないですよ! と廣瀬の叫ぶ声が聞こえる。ごめんごめん、と笑いながら廣瀬に謝る声がして、彼奴が謝るなんて……、と頭が一瞬真っ白になった。

「そうだ。事件の証拠を現場班が鑑識に回した。こっちも片付くだろう」
「そっか。わかった。情報伝えながら戻ってこれるかい?」
「ああ。じゃあ、今から言うぞ」

えっ、ちょっと待ってて。……わっ、痛ッ! と声がしてガタンと音がした。

「ごめん、いいよ」

何があった。

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神羅(プロフ) - 蛍火さん» すみません、もう締め切っておりまして……。それに、今は殆ど機能しておりませんので……。ボチボチ更新しなければと思うのですが、私も一応受験生でして……。すみません。 (2018年7月9日 23時) (レス) id: 57d9444f68 (このIDを非表示/違反報告)
蛍火 - お話読ませていただきました。もしも席がまだ空いているのなら、社員として、入らせていただけると嬉しい所存でございます。この小説を読もうとしたきっかけは、ラハルちゃんの紹介です。お考えの方よろしくお願い申し上げます。 (2018年7月3日 14時) (レス) id: 62a90d8188 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 浅葱さん» 頑張ります! ちょこちょこ更新しますね (2018年3月4日 21時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - すごい、面白いです!更新待ってます!! (2018年3月3日 13時) (レス) id: 2921f40b7a (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» はい! おかげさまで突入できました! 不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします(^-^ゞ (2017年5月5日 14時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月27日 0時

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