エイプリルフール編その３ ページ29
そういわれて、不動は目を凝らす。
言われてみれば、兜の奥に見える顔は紛れもなく廣瀬だった。
「…廣瀬！？どうしてこんなところにいるんだ！」
「そんなの僕の方が知りたいです！！なんか公由さんを探していた気がするんですけど、気が付いたらここに…」
どうやら廣瀬も事情は同じようだ。
「っていうか僕の甲冑を変って言いますけど、不動さんだって大概変な恰好してますからね！！」
そういわれて自分の恰好を見ると、確かに変だった。
まず、頭にはロバの耳のようなカチューシャを付けている。何時の間にか着ているTシャツには、おとぎ話に出てくるようなカボチャの馬車が描かれているし、ぴっちりとしたパンツには一面に人参のイラストがプリントしてある。
挙句の果てにはベルトの背中側にロバの尻尾のようなものが縫い付けてあった。あまりの惨状に不動は苦笑いする。
「これは、確かに…変だな。廣瀬のことばかり悪く言ってすまん」
「いえいえ、それは良いんですけど…」
ただ、ここで二人して服装を確認していても何も始まるまい。
それは不動も廣瀬もわかりきっていた。だから、協力してここからの出口を探そう。
そう不動が言おうとした途端。
新たに影の玉が到着した。
ふわりと空中に漆黒の玉が現れたかと思うと、ぱかりと卵を割るように割れ、殻に当たる部分が消えていったのだ。
「た、大変なのですっ！！」
その卵からたった今生まれたばかりの雛が、産声を上げた。
「みんなに知らせなくちゃなのですっ、でもここは一体…あっ！廣瀬君！不動くんもいるのです！！」
嬉しそうに駆け寄ってくる雛の正体は、探偵社員、東雲だった。
「東雲！お前も来たのか！」
「みたいなのです…でも、何がなんだかさっぱりなのです」
「東雲さんもですか…一体どういう基準で、何のために…？僕、美影さんがよくわからないです」
「安心しろ、俺にもよくわからん」
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神羅(プロフ) - 蛍火さん» すみません、もう締め切っておりまして……。それに、今は殆ど機能しておりませんので……。ボチボチ更新しなければと思うのですが、私も一応受験生でして……。すみません。 (2018年7月9日 23時) (
レス) id: 57d9444f68 (このIDを非表示/違反報告)
蛍火 - お話読ませていただきました。もしも席がまだ空いているのなら、社員として、入らせていただけると嬉しい所存でございます。この小説を読もうとしたきっかけは、ラハルちゃんの紹介です。お考えの方よろしくお願い申し上げます。 (2018年7月3日 14時) (レス) id: 62a90d8188 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 浅葱さん» 頑張ります！ ちょこちょこ更新しますね (2018年3月4日 21時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - すごい、面白いです！更新待ってます！！ (2018年3月3日 13時) (レス) id: 2921f40b7a (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» はい！ おかげさまで突入できました！ 不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします(^-^ゞ (2017年5月5日 14時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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