◎：永遠を抱く ページ44
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最後に会ったのはいつだっけ。今の髪色は何色だっけ。
どんな顔をしている？どんな気持ちでいる？
会えない日々を振り返ると自分の醜さが滲み出る。
週１で会えたら良い方だったけど、今じゃ２ヶ月に１回も危うい。
連絡すらあまり取らないし、まず紫耀は携帯を見ない。
" 今何してる？ "
珍しく私から送るメッセージ。返ってくる保証もないのに、何時間も待った。案の定、既読のマークすら付かない。そもそも、１日の予定を把握しているのはマネージャーさんなわけで、紫耀はそれに従うだけ。携帯を持ち歩いているのもきっとマネージャーさんだろうし。こんな面倒くさい彼女になっていることに嫌気が差してメッセージごと取り消そうとしたら鳴った。紫耀からの着信。
《 あ、もしもし、LINE今見た 》
〈 ごめん、急に 〉
《 ううん、……今ね、撮影中 》
〈 そうだよね、うん 〉
《 なんかあった？ 》
〈 ……ううん、 〉
いつからこんなに消極的になってしまったのだろうか。付き合う前は〈 会いたい 〉〈 会いに来て 〉なんて毎日言っていたのに。紫耀はそんなワガママをいつも聞いてくれていたのに。
《 今どこ 》
〈 ……なんで、 〉
《 なんでって、なんで聞いちゃいけねえの？ 》
きっともう終わりなのかもしれない。
溢れた涙が頬を伝い、扉の音には気づかなかった。
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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです！！甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね！またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (
レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月7日 1時
