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『ふぅん』
「なんで?」
『んー、興味ないかなって思ってた』
「あるよ、全然」
" そっか良かった " 、って優しく抱き締めてくれたから身を委ねるしか選択肢はなかった。いつの間にか常備されている見慣れた部屋着に着替えて隣に来た紫耀はいつもに増して甘かった。
「もし私が寝ちゃってたらどうしてたの?」
『添い寝する』
「……擽ったい」
『頭上げて』
「腕枕?疲れるよ」
『素直に寝とけ』
紫耀がメディアで取り上げられるたびに、心の中でモヤモヤして、嬉しいのに寂しくて、遠くに感じて、紫耀のことを応援したいのに、独占欲が勝っちゃって、素直に言えない、喜べない。本人に伝えたことはないけど、彼はきっと気づいてて。決まって不安な夜は会いに来てくれる。こうして腕枕をして寄り添ってくれる。
『しょーちゃん帰ってきたよ』
「……おかえり」
『ただいま』
その一言が私の安定剤。
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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時