Episode28 by上杉杏里 ページ28
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「……松本、さん」
浜田の合同集会で私は松本に話しかけた。
「どうしたの、彩？」
松本は普段は何も無いかのように振る舞う。
……そう。そこにつけ込んだのよ。
一体何がしたいのかって？
ふふ、今に見ていなさいな。
「私、転校するつもりはさらさら無いよ？……逆に、あなたかもね？」
「……彩、一体どうしちゃったの？」
「松本。天罰よ、今までの」
そう言い放ち、私は自分の席に戻った。
巨大スクリーンを見つめ、集会が始まるのを待ち続ける浜田生たち。
「さあ、お楽しみあれ」
私は隠し持っていたボタンをそっと押し込んだ。
そしてスクリーンの赤ランプが青に点灯したことを確認し、私は背もたれにゆっくりと身を預けた。
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「やめて……っ！」
「立花、あんた何気安く美門さんたちに近づいてるわけ？」
「松本さっ……ん……なんで……」
「あんたは私の�牋�き立て役�瓩世�ら」
松本が入れた蹴りに思わず喘ぐ。
「でもさ……？あんたが訴えたところで絶対に変わんないよ？」
「……っ」
「だってさ、あんた。こっちには技術があるんだよ」
「ぎじゅっ……？」
「私の顔を立花にすることだってさ、簡単なんだよ」
「あんたが私を虐めてるってするくらい、どうってことないんだよね」
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幾度見返しても惨い動画。周囲が次々と騒めき始める。
「違うっ！これは立花がっ！」
「叫んでも無駄だよ、松本」
……何。私じゃない。私の声じゃない、今のは。
「松本、お前が全部騙されてんだよ、この俺に」
「七鬼っ……」
忍、あなたは一体。
……何者なの？
「松本さん、校長室へ」
「嫌だ、嫌ですっ、違うんです先生！」
「黙りなさい！」
先生に引きずられていく松本を横目に、私はほっと一息ついた。
……のも束の間。
「立花、ごめんな」
目の前に現れたあなたは。
「信じて良いの……？」
ついこの前までのあなたの気持ちが偽で、今度こそ真ならば。
「ああ、今の俺を信じて。今までごめんな」
私はやはり、KZから離れられない。
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葱 - 面白いです！ 頑張ってください。 (7月29日 12時) (
レス) @page31 id: 402cfc006e (このIDを非表示/違反報告)
上杉杏里 - コメントのIDが異なるのはお気になさらず。(単純に使用媒体がiPadとPCで異なります)今まで4年間占いツクールのKZ界隈に身を置かせていただき、誠に感謝しております。ありがとうございました。感謝の気持ちを忘れずに。 上杉杏里 (2023年1月10日 23時) (レス) @page31 id: e9a5ff2354 (このIDを非表示/違反報告)
上杉杏里 - ゆいとこさん» 完結してからの返信で申し訳ないです。本当に温かいご声援ありがとうございました。 (2023年1月10日 23時) (レス) @page31 id: e9a5ff2354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - うん、まって何でこんなにおもしろい小説が書けるのーー！！すんごい面白かったです！！更新頑張ってください！ (2022年10月16日 8時) (レス) @page27 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
上杉杏里 - oooooooooさん» ありがとうございます！学業との両立を念頭に置いているため、非常に亀更新ですがご了承ください！（ ; ; ） (2022年10月15日 23時) (レス) id: c2fa850386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：上杉杏里&にゃにゃお&きらりん x他1人 | 作成日時：2019年10月20日 14時
