LOVE 2

退院当日 ページ34

看護師A「おめでとうございます」



A「ありがとうございます…」



看護師B「これ、ナースみんなからです」



A「あ…ありがとうございます……」



花束を渡される………



芸能人でも政治家でもないのに……



普通の一般の患者さんに



こんなことしないよね……



母「綺麗な花束ね〜！」



A「……うん」



勇一「まだ、仕事中だから送れないけど」




A「お母さんがいるから、大丈夫！
勇さんは、早く仕事に戻って」



看護師C「あら〜奥さんみたい」



勇一「ちょっとやめてよ〜
恥ずかしいだろ」



看護師A「お似合いですね」



悠紀子「………」



勇一「じゃあ、安静にね」



A「……はい」



∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵


A「あぁ〜〜！！やっと帰ってきた〜！」



母「どう？久しぶりの家は？」



A「見るのは初めてなのに
なんかすべてが、懐かしい！！」



母「家が一番でしょ？」



A「うん！！」




母「やっといつものAに
なったね！ずっと、ムスッとしてたから」



A「だって、看護師さんたち
みんな、私に気を使ってきて
そのくせ、裏ではこそこそ話してたり
すごく嫌だったの！」



母「はいはい！ご飯食べて、ゆっくり
しなさい」



部屋に戻ると携帯が鳴った



誰だかわからない番号……



これって……



A『…もしもし』



西島『A！！退院おめでと！』



A『やっぱりにっしーの番号だ！』



西島『ずっと行けなくてごめん…』



A『ううん…電話くれただけで
嬉しいです』



西島『あのさ…今日の夜、また前みたいに
会えない？』



A『夜？』




西島『抜け出して来てよ』



A『良いけど……またパジャマでも
良い？お母さんに内緒で抜け出すから…』



西島『いいよ！前に見れなかった
夜景見に行こうよ！車から降りなくても
見えるから！』



A『うん！』



西島『仕事終わったら電話するから』



電話を切ってから、落ちたかない



お洒落したいけど、お母さんに



バレちゃうし……化粧したら



友輝に怪しまれる……せっかく目が治って



生のにっしーに会えるのに……

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