LOVE

姉離れ ページ44

友輝「姉ちゃん…大丈夫かなぁ…」



母「きっと大丈夫よ」



友輝「……だってさぁ…乗る気じゃ
なかったし、どんなとこに連れていかれた
んだろう……目が不自由だと
食べづらいのもあるだろ？」



母「そんなの、勇さんも考えて
くれてるでしょ」



友輝「でもさぁ、なんかさぁ心配で…」



母「にっしーの時はそんなに心配
してなかったじゃない」



友輝「それは……なんでか…まかせられたって
いうか……なんでだろ…」



母「勇さんだって、眼科医なんだから
にっしーより、Aの目の事は
詳しいって思うけどな」



友輝「う〜ん……」




母「友輝もいい加減、姉離れしなくちゃね！」




友輝「なんだよ！姉離れって！」



母「友輝がいつもAの事
サポートしてくれたことは、すごく感謝
してるよ…でも、Aにとっても
友輝にとっても、そろそろ自立しないとね」



友輝「ちゃんと仕事してんじゃん…」



母「あんたも自分の事だけ考えて良いんだよ」



友輝「わかってる……姉ちゃん……
誰と一緒になったら幸せなんだろうな…」



母「そうねぇ……それは誰にもわからない…
Aが自分で決めるしかないもんね」



友輝「母さんの気持ちは？」




母「……難しいけど、愛するより
愛された方が、女は幸せなんじゃないかなぁ…」



友輝「経験談？」




母「……どうかなぁ……忘れちゃった…」



友輝「………それなら、勇さんだろうな……」

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