LOVE

ご近所さん　2 ページ12

西島「友輝くん、こっち乗って」




友輝「あ、はい…」



また、突然温かい手が私の手に…



西島「Aちゃん、この車ちょっと
高さがある車だから気を付けて」



優しくリードしてくれるにっしー



A「あ、ありがとうございます」




友輝「なんで俺だけ後ろなんですかぁ？」



友輝が後ろからごちゃごちゃ言ってる



そんなのお構いなしで



話しかけてくるにっしー



西島「ねぇ、Aちゃんっていくつ？」



A「25歳です」



西島「ふぅ〜ん、俺と6つ違いかぁ…
彼氏はいるの？」



A「……いるわけないですよ」



西島「どうして？」



A「どうしてって……目が見えないし」



西島「それで？」



A「それでって……」



西島「だってこんな可愛いんだから
声かけられるんじゃないの？」



A「……」



友輝「西島ってさぁ、結構
失礼なこと言うよな」



A「友輝！」



西島「どういう意味？」



友輝「うちの姉ちゃん、障害者なのに
声かけてくる人なんかいるわけ
ないじゃん！なのに、彼氏いるのとか
失礼だろ！」



西島「どうして？障害者は恋愛しちゃ
いけないの？」



友輝「そうじゃないけど…」



西島「もっとAちゃんを知りたいな…」



A「えっ！？」




西島「口説いたりしたら、君の弟くんに
怒られちゃうかな？」



鴇田「にっしー！」



西島「ごめん！ジョークジョーク」



友輝「……からかうなよ」




A「……」




鴇田「着いたよ！」



A「あの、ありがとうございました！
ずっと応援してます」



友輝「……」




西島「またね！」



車の音が遠ざかる……




友輝「またねってなんだよ！アイツ！
やっぱり見た目の通り、性格悪いな……
お姉、違うメンバーのファンになったら？」



A「……にっしーの声が好きなんだもん…
力強くて、透き通ってて……切なくて
涙が出るんだもん……」

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